エレキギターの弦は他の弦楽器と比べ、柔く押さえやすいので弦移動がしやすいです。
その利点から編み出されたテクニックであるスライド奏法があります。
今回はそのやり方を紹介します。
1.スライド奏法とは
スライド奏法は弦を指で滑らせて、音を出すテクニックです。
弦を滑らせるテクニックとしてグリッサンドというものがありますが、スライドはフレットの始点と終点があるのが違いです。
つまり、5フレットから7フレットまで滑らせるといったものです。
弦上で指を滑らせるので、滑らかな音が鳴ります。
なおかつピッキングの回数を少なくできるので、ソロなどにも多用されるテクニックです。
2.スライド奏法のやり方
スライド奏法は、フレット間を指で滑らせて音を出します。
まず、2弦の5フレットを押さえて、ピッキングしてみましょう。
ピッキングをして音を鳴らしっぱなしにして、7フレットまで押さえている指を滑らせてください。
これで、音が鳴り続けたら成功です。
趣味で始めたばかりの初心者の方がよくやってしまうのは、弦の押さえが甘くて、音を途切れさせてしまうことです。
エレキギターは構造上、押さえたままフレット移動をしても鳴る仕組みになっているので、勢い良くやっちゃいましょう。
また、スライド奏法は慣れの部分もあるので、弦を滑らせる感覚を覚えていきましょう。
3.スライド奏法の練習フレーズ
スライド奏法をできるようになるための練習フレーズを2種類紹介します。
1.音をしっかり鳴らせるようになるフレーズ
しっかり鳴らせるようになるフレーズということで紹介します。
上手く鳴らせていない人は、スライドをした後のフレットに対する指の押さえが甘いからです。
そのため、持続的に鳴らせるフレーズとして、スライド後に音を鳴らしっぱなしにすることで押さえの甘さを改善していきたいと思います。
まず、3弦の5フレットを押さえて、7フレットまでスライドしてください。
そして、そのまま一拍、スライドしたフレットの音を伸ばしてください。
伸ばしたら、一拍休んで、フレーズを繰り返していきます。
これで、指だけの力で音を鳴らし続ける押さえ方と感覚が身についていきます。
2.スライド奏法の連続フレーズ
スライド奏法を用いるときに、フレット間をいって戻ってくるような、連続して行うときが多くあります。
それに対応するためのフレーズを紹介します。
まず、上記の練習フレーズと同じ押さえ方をしてください。
今度は7フレットを伸ばさずに、そのままピッキングをせずに5フレットまで戻ってください。
これがいって戻ってくるフレーズです。
より指の押さえだけで鳴らし続ける必要があります。
そのため、難易度が高いので1つ目のフレーズができてから、やりましょう。
これさえできれば、どんなスライドのフレーズがでてきても大丈夫だと思います。
弦を押さえる右手が重要になってくるスライド奏法。
このテクニックもいろんなジャンルで使われるので、趣味でエレキギターをする人も習得必須です。
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