競馬がお好きな方には、なじみもあるとは思いますが、実は、馬の毛色はすごく細かく分類されていて、その呼び方、読み方も独特です。
今回は、馬の毛色とその呼び方や毛色にまつわるエピソードについて説明したいと思います。
1.馬の毛色の種類 白い馬と黒い馬
皆さんも一度は白馬に憧れた事はありませんか? まずは白い毛の馬から説明します。
1.葦毛 白毛 佐目毛
白い馬は、「葦毛」(あしげ)と呼びます。
面白い事に、葦毛の馬は生まれたときは、灰色か黒っぽい毛色です。
年齢を重ねるごとに段々白い毛が多くなり、だいたい10歳近くになるまでグレーと白のまだら模様の馬が多いです。
体毛が白くなってもたえがみはグレー交じりの事も多く、完全な白馬になるには、だいぶ長い年月が必要なのです。
葦毛とは別に生まれたときから真っ白の馬も居て、こちらは、白毛、佐目毛と呼ばれます。
どちらも、生まれたときから真っ白か、白い部分の方が多く、葦毛より若い時期に真っ白になります。
白毛の目の色は濃い茶色ですが、佐目毛の目の色は青になります。
佐目毛は非常に珍しく、日本では道産子馬、海外の馬ではアメリカのクォーターホースに出る毛色です。
クォーターホースはアメリカで改良され乗馬用の馬としても人気があります。
2.青毛
青毛は真っ黒い馬を指します。
青光りするような見事な黒い毛色の馬も精悍でカッコよいですが、実はあまり居ません。
黒い毛に、鼻先や目の周りがちょっと茶色い青鹿毛といわれる毛色はそこそこ居るのですが、完全な青毛は少ないです。
3.嘘か本当か、馬の毛色と性格の関係
嘘か本当かはわからないのですが、馬乗りの間では葦毛や青毛の様に毛色のはっきりした馬は気性もはっきりしていると言われています。
はっきりした気性、ようは気性が激しいという事です。
言われてみれば、確かにそんな気もします。
葦毛の馬は神経質、青毛の馬は気が強く暴れ馬が多かったような気がします。
2.馬の毛色の種類 茶色い馬
馬の中で一番多い毛色は、多分茶色でしょう。
どこの乗馬クラブでも、茶色い馬が一番多いと思います。
1.黒いたてがみと尻尾の鹿毛
鹿毛(かげ)の馬は、茶色い体毛に、たてがみと尾は黒く、あと足先も黒くなります。
乗馬クラブを見回しても、競馬を見ても、多分この毛色の馬が一番多いと思います。
体毛の一部も黒くなるものは、黒鹿毛といいます。
犬に例えたら、ドーベルマンのような毛色です。
2.意外と種類の多い栗毛
栗毛はその名の通り、栗のような明るい茶色い毛の馬です。
明るい栗毛の馬は、尾花栗毛と言い、たてがみや尾は金色になります。
尾花栗毛の反対に、色が濃いものは栃栗毛と言い、赤っぽい茶色になります。
尾花栗毛より、明るくクリーム色に茶色の馬は月毛といいます。
月毛もクォーターホースには多い毛色です。
3.西部劇に出てきそうなまだら馬
まだらの毛色の馬は、駁毛(ぶちげ)と言います。
このまだらは、多くの種類の馬に出ます。
一番多いのは白と茶色のまだらです。
普通の乗馬用の大きな馬には少ないですが、ポニーや混血の馬には多いような気がします。
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