乗馬というと、「お金がかかりそう」と敷居が高いイメージや、日本では馬はあまり身近な動物ではない上に大きいので怖いと思われる方も少なくないと思います。
最近では乗馬クラブも増え、初心者向けの体験乗馬クラスやなども多く開催されており、昔に比べると身近なスポーツになってきたのではないかと思います。
そんな乗馬について、どうして大人の習い事としてお勧めなのかを少しお話したいと思います。
1.乗馬は全身運動です
皆さんも、馬にまたがり、颯爽と風を切って走る姿に憧れたことがあるのではないでしょうか。
あの乗馬の衣装も素敵ですし、優雅ですよね。
非常に優雅に見える乗馬ですが、実はなかなかハードなスポーツで、全身を使います。
「え、ただ乗っているだけでは?」と思われていた方も多いでしょう、答えはNoです。
乗馬のワンレッスンは、(乗馬用語で一鞍と言います。)だいたい45分から50分ぐらいなのですが、エアロビクスやウォーキングを45分するよりも、乗馬の45分の方が、カロリーの消費量は多いといわれています。
乗馬は、普通の生活では使わない筋肉をフルに使います。
鞍に座ってのんびり歩いたとしても、馬上は意外とゆれがあります。
初心者であれば落ちないようにと、脚に力が入るでしょう、そうすると内股や臀部の筋肉を使います。
やはり、落ちないようにと手綱を握る拳にも力が入るでしょう、そうすると二の腕の筋肉も使われます。
例えゆっくりであっても、ゆれているところで姿勢を保つには腹筋も背筋も使います。
だからと言って、息が上がるような運動ではないので、普段運動不足気味な方でも、自分のペースに合わせて、無理なく運動できるので、シェイプアップに最適なスポーツと言えるでしょう。
2.乗馬は姿勢もスタイルも良くなる
大人の習い事として乗馬がおすすめな理由のひとつに姿勢が非常に良くなります。
競馬の場合は、前かがみのモンキースタイルで騎乗しますが、乗馬は障碍飛越をする以外では、尾てい骨を鞍にしっかりつけ、身体を起こして騎乗します。鞍の上で、脳天からかかとまでが一直線になるように姿勢を保つのが理想とされています。
この姿勢を馬上で無理なく保つのは、色々な筋肉が働いてくれないと意外と難しいのです。
簡単に言えば、バレリーナと同じ姿勢を鞍の上で保たなくてはいけません。
バレリーナも非常に姿勢が良いですよね。
乗馬も非常に姿勢が良くなります。
そして、この美しい姿勢を保つには、背筋も腹筋も必要ですので、乗馬をすると落ちにくい背中とお腹の贅肉も自然と落ち、引き締まってくれます。
馬術選手には、中年になってもすらーっとして、お腹が出ているような人は少ないですよ。
筋肉がつけば、代謝も良くなるので、太りにくい身体にもなります。
デスクワークで、丸くなった背中もシャンとのびて、太りにくい身体つくりができる上に楽しめる乗馬は、大人にぴったりな習い事ではないでしょうか。
3.乗馬は健康維持にも最適です
馬上で美しい姿勢を保つには、色々な筋肉を使うと上で書きましたが、実は馬上では内臓も鍛えられます。
風を切って走るなかで呼吸をするというのは、意外と肺活量も必要になりますので、自然と肺も鍛えられます。
肺活量があがれば、声も良くなりますし、階段を登っても息切れが無くなります。
姿勢が良くなることと、適度な筋肉がつく事で胃下垂がよくなった方もいらっしゃいます。
肩こりや腰痛が軽減したという方もいらっしゃいます。
乗馬は、全身を使う上に、手綱を握っている両手の拳と両脚も馬に合図をするのに使う為、ボケ防止にも良いでしょう。
乗馬は、適度な運動に最適なのはわかって頂けたと思いますが、馬という動物と触れ合うことで癒し効果も期待できます。
殆どの乗馬クラブは、都心にあったとしても、沢山の緑が植わっており、軽い森林浴効果も期待できますので、リラックスには最適です。
体力つくり、シェイプアップ、癒し効果も期待できる乗馬は、仕事や家事に追われている現代の大人に理想的な習い事のひとつだと思います。
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