乗馬を始めて、ある程度上達をしたら自分専用の「自馬」を持ちたいと思われる方は多いのではないでしょうか?
しかし、ペットショップのような馬専門店などは見当たりません。
馬はどのようにして購入すればよいのでしょうか?
今回は、自馬の持ち方について少し説明させていただきます。
1.馬はどうやって購入するのですか
馬の値段は、馬の年齢、毛色、調教の進度、血統、種によって値段が決まります。
だいたい、数十万から数百万円と幅が広いです。
調教されているほど価格は高くなります。
多くの競技に出場し、賞を獲得している馬などは、数千万という値が付く馬も居ます。
競馬引退後の馬よりは、乗馬用の馬として繁殖され育成された馬のほうが高価です。
さて、馬はどのように購入すればよいのでしょうか?
一番は、乗馬クラブのオーナーに相談するのが良いでしょう。
素人がいきなり、馬を繁殖している牧場などに行っても、ふっかけられるか相手にされないかです。
あとは、乗馬クラブ内で、自馬を売りに出す方とかもいるので、そのような情報も乗馬クラブのオーナーは知っていますから、やはり、乗馬クラブの方に相談するのが一番です。
ちゃんと試乗もできますので、あせって購入しないようにお気をつけ下さい。
2.自馬の維持費
さて、馬を購入したら、馬はどこへ?
自宅の庭で飼うわけにはいきません。
やはり、預けるとなれば、乗馬クラブです。
乗馬クラブには、「自馬会員」というシステムがあります。
乗馬クラブによってその内容は色々ですが、馬の預託料は一月にだいたい10-20万円前後だと思います。
もちろんもっと高い乗馬クラブもあれば、安い乗馬クラブもあります。
この預託料に含まれるものも、乗馬クラブによってまちまちなので、色々リサーチされたほうが良いです。
基本的には、馬房代、飼葉代、お世話代です。
運動料や調教料、装蹄料、医療費などは含まれません。
馬を購入し、維持するというのは非常にお金がかかります。
獣医さんの往診も、注射一本でも数万円かかります。
装蹄料も数万円かかり、定期的に行わなくてはいけません。
このあたりの事情のため、乗馬は上流階級のスポーツといわれる所以でしょう。
しかし、馬術界も乗馬人口の拡大を願っているので、最近ではお客さんのニーズに応えるために色々なシステムがあります。
「半自馬会員」というのものもあり、馬の預託料や維持費は半額ぐらいになります。
その半分は、乗馬クラブが持ってくれます。
半自馬なので、自分が乗らないときは、乗馬クラブの馬として使用されるので、場合によっては変な癖がついたり、怪我をしたりすることもあります。
しかし、乗馬クラブのほうも、半分はお客さんの馬なので細心の注意を払い、気をつけてはくれます。
自分が乗らないときは、他の人が乗ってくれますので、運動料の節約にはなります。
クラブの馬としても使用しますので、乗馬クラブのほうである程度の調整、調教もしてくれます。
あとは、グループ自馬というシステムを提供している乗馬クラブもあります。
仲良し数人で馬を所有するので、預託料や維持費も折半できます。
あとは、貴方が将来有望な馬術選手であれば、全ての費用を乗馬クラブや、他の会員さんがスポンサーとなって面倒を見てくれることもありますが、それは、全日本、オリンピッククラスの選手にならねば難しいでしょう。
3.自馬を持つメリット
やはり、自分専用の馬を持ち、自分のレベルに合わせて調教し、馬と共に成長していくというのも乗馬の醍醐味です。
何よりも、決まった馬に乗ることは、上達も非常に速いです。
馬術競技選手などが、自分専用馬を持つのはその為です。
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