乗馬のレベルアップをしたくても、普通私たちが乗馬クラブに行ける機会は限られています。
しかし、サンデーライダーでも自宅で軽速歩の練習をすることは可能です。
乗馬を「日曜日だけのもの」と決めつけるのではなく、日ごろから意識するようにしましょう。
1.軽速歩の練習方法
馬がいないのに、自宅でどのように軽速歩を練習できるのでしょうか?
大切なのが馬についても理解を深めることと、状況をリアルにイメージすることです。
1.馬についての理解を深める
どんなスポーツにもいえることですが、ただやみくも練習するだけが全てではありません。
理論的に考え分析することで練習すべきポイントを知ることができます。
乗馬を学ぶ時にもこの座学は必要です。
馬の歩様を良く知り、前肢と後肢がどのようなタイミングで動くのかを把握しましょう。
そうすると、なぜ手前を合わせなければいけないのか、なぜ右前肢が前に出た時に立ち上がるのが左手前の軽速歩なのか、という事が理屈として理解でき軽速歩というものをイメージしやすくなります。
2.自分の改善点を知る
軽速歩が上手くできない場合、その多くが重心のずれかタイミングのずれです。
まずは自分の軽速歩がどのようになっているかを知る必要があります。
他の人に録画してもらった自分の軽速歩をよく見てみましょう。
それから上手な人の正しい軽速歩と比較すると、簡単に自分の改善点が見つかるはずです。
上手な人の軽速歩は上半身がほとんど傾かず、立った時と座った時の体の軸が平行で、しかも前後の動きの幅も狭いのが特徴です。
しかし、軽速歩が上手くできない人は体の曲がりや前後移動の幅が大きく、それにともなって脚もバタバタと動いてしまいがちです。
自分の問題点をチェックしておくようにしましょう。
3.イメージしながら体を動かしてみる
座面の広い椅子を用意し、馬に跨るのを想像しながら椅子に跨ってみます。
それから軽速歩のリズムを取り、軽速歩に移行して実際に立ったり座ったりしてみましょう。
もちろん馬の反撞はありませんが、重心のかけ方が正しければ大して力を使うことなく立てるはずです。
この時に立つのが難しいようであれば、深く座り込みすぎている可能性があります。
股関節をしっかり開いて踵を後ろに引き、鞍の前の方に坐骨だけつけて座るのをイメージしましょう。
2.自宅での練習が必要な理由
お勤めしている人であれば、週に一回乗馬クラブに通うのが精いっぱいかもしれません。
それなら乗馬クラブで乗馬をしている時間を最大限有効に使いたいものです。
しかし、家で何の練習もイメージトレーニングもしないでいると、一週間の間に学んだほとんどを忘れてしまうのです。
そうすると、一鞍の半分以上を前回までの感覚を取り戻すためだけに使ってしまいます。
これではせっかくの乗馬の機会を無駄にしてしまいます。
自宅では何もできないとあきらめるのではなく、積極的に学んでいくようにしましょう。
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