冬、風をきって馬に乗ったら寒いのではないか、と心配される方もおられます。
防寒するにも服を着すぎて動きにくくなっても困るし、洗えないものでも不便だし。
でも実際にはそんなに難しく考えなくても大丈夫なんです。
1.実は乗馬は寒くない
スキーやスノーボードをするときの様子を思い起こしてみましょう。
滑っている時は、風をきっているにも関わらず寒さを感じないものです。
暑くてアウターのファスナーを下ろしたくなることもあるでしょう。
でもグローブをしていても手は冷たいし、足の指もジンジンと冷えてきます。
そしてリフトに乗っている時が、寒さとの戦いになります。
乗馬もこれと同じような寒さを感じます。
乗馬は全身運動なので、馬に乗るとすぐに体は温まりますし、馬に密着している脚は馬の体温で温められ、それほど冷えを感じません。
しかし、馬に乗る前と乗った後がとても寒く汗が冷えるので、すぐに羽織れるものを用意しておくと良いでしょう。
2.冬は何を着て乗馬をするか
気温が5度ぐらいまでであれば、ヒートテックにタートルのフリース、そしてウィンドブレーカーのような風を通しにくい上着を着ればいいでしょう。
乗馬ズボンの下にはヒートテックのタイツを履き、さらに厚めの靴下を履きます。
温かい素材のレギンスがたくさん売られていますが、乗馬の時にレギンスを履くとだんだん上に上がってきてしまうことがあるのでタイツの方がおすすめです。
それでも足の冷えが気になるようであれば、冬用の温かい長靴もあるので見てみましょう。
手の防寒には、グローブの下にもう一枚タクシーやバスの運転手がはめている白い手袋を重ねるとかなり温かいです。
気温がマイナス5度以下の時は、ウィンドブレーカーをダウンジャケットに変えていきます。
最近ではいろいろな厚さのダウンジャケットが安価で売られていてとても便利です。
しかも、ダウンジャケットは家の洗濯機でジャブジャブ洗っても何の問題もなく、暖房の付いた部屋ならあっという間に乾くので大助かりです。
分厚いダウンジャケットを着ると、インストラクターが姿勢のチェックをしにくいのではないか、と思う人もいるようですが、人の姿勢は服で隠せるようなものではないで心配いりません。
ただし、馬に跨らなくてはいけないので、ジャケットの丈はお尻を超えないようにしましょう。
そして、下馬後すぐに他のジャケットを羽織って体を冷やさないようにします。
この時のジャケットは基本どんなものでも良いのですが、裏掘りなどで水を使う時の便利さを考えて選ぶと良いでしょう。
水をはじきやすい素材の物は汚れが付きにくいという利点もあります。
園芸用品などにある防水の腕カバーもとても便利です。
しっかり防寒対策を考えて、冬の間も乗馬を思いっきり楽しみましょう。
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