フラダンスの祭典、メリーモナークフェスティバルについての続編です。
知っているとさらに楽しめる知識を紹介します。
さらに、日本でメリーモナークフェスティバルを見る方法もお教えします。
1.メリーモナークフェスティバルのルール
メリーモナークフェスティバルにはいくつかの厳しいルールがあります。
まず、出場ハラウについてのルール。
◎クムはアメリカ国籍で、アメリカ国内にハラウの本拠地があること。
◎ダンサーの数は5~35名までとすること。
◎一つの演目は7分間以内におさめること。
◎外国人の出場者は、各ハラウ2名までとすること。
◎複数のハラウが同じ曲を使うことはできないため、早くエントリーしたハラウが優先になること。
◎出場するダンサーは13~55歳とし、年齢によるグループ分けはない。
◎ミス・アロハフラは18~25歳の独身で出産経験のない女性のみが出場できる。
次に踊りと衣装についてのルール。
◎カヒコもアウアナも、必ず「ka`i(カイ、入場する時に踊る曲)」と「ho`i(ホイ、退場する時に踊る曲)」をつけること。
◎ダンサーはカヒコだけに出場するか、あるいはカヒコとアウアナ両方に出場すること。
◎カヒコのチャントは、1893年(ハワイ王朝が倒れた年)より以前に作られたか、1893年以前のことを題材にしたものに限る。
◎アウアナの曲はハワイ語の歌なら時代などの規定はないが、英語のみのパパハオレソングは不可。(ごく一部に英語が混ざっている場合は可)
◎セロファンスカートと黒無地の衣装は不可。
◎レイや髪飾りには生の花や葉を使うこと。造花は不可。(ただし、ニイハウシェルやオピヒなどの貝や、鳥の羽で作られたフェザーのレイは可)
2.メリーモナークフェスティバルの審査
フラダンスを審査するのは7名のクムフラです。
Ka`iとho`iがメインの歌にふさわしいか、その歌の解釈が正しいか、ダンサーの表現力と姿勢、手の動きとステップ、その正確さ、衣装とレイ、身だしなみ、全体の出来栄えの12項目が審査されます。
配点は、歌の解釈が15点、その他の項目は10点満点で採点され、その合計点を算出します。
そして7人の審査員の点数のうち、一番高い点と低い点を外した5人分の点数を合計したものが得点になります。
もし複数のハラウが同点になったら、外した2名分の点数を足して再計算します。
それでも同点になった場合は、同じ順位に複数のハラウが選ばれることになります。
3.メリーモナークフェスティバルを見るには
フラダンスを学んでいる人だったら、一度は見てみたいと思うこのメリーモナークフェスティバル。
まず現地の会場で見る方法ですが、これはなかなか難しいことです。
会場の座席数は4200で、その半数は出場するダンサーとその身内に割り当てられるため、残りの半分2100席分のチケットしか一般には販売されません。
応募して抽選という形をとっているので、くじ運に自信のある人はこの方法に懸けてみるのもいいかもしれませんが、自信のない人は旅行会社が販売する『観戦ツアー』に参加するのが確実な方法でしょう。
でも、ハワイに行く時間も予算もないという人には、強い味方のインターネットがあります。
地元のテレビ局、KFVEがストリーミング放送をしています。
時差があるので、現地でそれぞれ木・金・土曜日の夜に行われている、ミス・アロハフラ、カヒコ、アウアナの競技を、日本では金・土・日曜日の午後1時から見ることができます。
現地のテレビで放送しているのと同じものがリアルタイムで流れているので、現地でしか見られないハワイのCMなども見ることが出来て楽しいですよ。
生放送なので、残念ながら日本語の字幕も吹き替えもありませんが、雰囲気は充分味わえます。
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