筋トレにより、脳を活性化できるかもしてないってご存知でしたか?
筋トレによって神経伝達物質の分泌量が変化するのは明らかにされています。
つまり、筋トレによって脳をも鍛えることができるかもしれないのです。
今回は筋トレによる脳への影響を考えていくことにします。
1.ハイな気分になる
「ランナーズハイ」という言葉を聞いたことはあるでしょうか?
これは長距離走選手が何十分と走り続けていると、痛みや苦しみが緩和され、ハイな気分になるという現象です。
筋トレにもこのランナーズハイと同じような現象が起こることがわかっています。
筋トレの場合、マラソンのように何十分も継続する必要はなく、多くの場合10分程度(数セット)でハイな気分になることができます。
この現象には脳内で分泌される「βエンドルフィン」という神経伝達物質が関係していると言われています。
このβエンドルフィンは「脳内麻薬」とも言われ(いい意味で)、運動による苦痛などを緩和させ、我々に多幸感を感じさせてくれます。
個人的な感想になりますが、私の場合、午前中に筋トレをした日は、夕方くらいまでは通常時よりもハイな気分になり、人に優しく接することができ、仕事もはかどります。
筋トレが脳に間違いなく好影響を与えていることを強く実感することができます。
2.記憶力改善の可能性
ある動物実験で筋トレにより海馬のニューロン(神経細胞)を増やすことができることが解っています。
海馬とは記憶をつかさどる脳の部位です。
海馬のニューロンが増えるということは記憶力の改善に繋がるということです。
飽くまで動物実験の結果ですが、ヒトの場合であっても、筋トレを行うことにより記憶力を改善することができるかもしれません。
また、海馬は「想像力」にも影響を与えていると言われています。
ですので、筋トレによって記憶力だけでなく想像力も鍛えることができる可能性もあります。
3.脳と筋肉の連動性の向上
これも動物実験になりますが、筋トレによってシナプスの数を増やせることが解っています。
シナプスとは神経伝達物質を受け渡しする際の接合部であり、神経伝達において重要な役割を果たします。
筋トレというのは脳からの命令を筋肉に伝達させる行為であり、その命令の強さは日常生活における運動とはケタ違いになります。
つまり、脳→筋肉への強烈な命令を何度も繰り返すことにより、ヒトの場合でもシナプスの数を増やせる可能性は十分にあるのです。
シナプスの数が増えると、その分筋肉を自在に操れるようになります。
つまりは運動能力の向上に繋がり、筋トレのさらなるレベルアップや、高齢者の場合は転倒予防などの効果が期待できます。
4.向上心の向上
これは基本的に男性に限った話ですが、筋トレによって男性ホルモン(テストステロン)が上昇することが解っています。
男性ホルモンは性欲のみならず、社会的向上心や攻撃性などを上げる作用があるとされています。
ですので、筋トレで社会的向上心を高めることにより、出世しやすくなるかもしれません。
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