筋肉をつけたいという場合、筋トレだけではなく十分な栄養摂取も必要になります。
筋肉を付けるうえで最重要となる栄養素はタンパク質です。
しかし意外と知られていないのが炭水化物の筋肉に対する効果です。
そこで今回は、筋トレ効果をさらに高めるための炭水化物の摂取方法を解説します。
1.炭水化物の作用
炭水化物が筋肉づくりに及ぼす作用としては以下のようなものがあります。
1.エネルギー源となる
ヒトが活動する際にはATP(アデノシン三リン酸)と言われるエネルギー物質が必要になります。
炭水化物は胃腸でブドウ糖に分解されて吸収されますが、このブドウ糖はATPの材料となります。
つまり、炭水化物を摂取することで、筋トレを始めとする運動に必要なエネルギーを体内で作り出すことができるのです。
2.インスリンを分泌させる
インスリンとは膵臓から分泌されるホルモンで、糖やアミノ酸などの栄養素を体脂肪や筋肉に送り届ける作用があります。
つまり、インスリンには筋肉を始めとする細胞を大きくする作用があるということです。
炭水化物にはインスリンを分泌させる作用があるので、とにかく筋肉をつけたいという場合は炭水化物の摂取が不可欠となるのです。
2.筋トレ効果を高める炭水化物の摂取方法
先程、「インスリンは体脂肪や筋肉に栄養素を送り届ける作用がある」と言いました。
つまり、炭水化物は筋肉を大きくしてくれる作用があると同時に、体脂肪も増やしてしまうという作用があるのです。
とにかく体を大きくしたいという場合は問題ないでしょうが、多くの場合、体脂肪は増やしたくないでしょう。
つまり、炭水化物を摂取する際は「筋肉をつける作用はそのままに、余計な体脂肪をつけさせない」ということが重要になります。
そのためには以下のような注意点を意識して、炭水化物を摂取するようにして下さい。
1.一度に大量摂取しない
1回あたりの炭水化物の摂取量が多ければ多いほど、インスリンが大量に分泌されます。
しかし、インスリンは大量に分泌されるほど、体脂肪に栄養素を送り届ける割合が増えてしまいます。
ですので、余計な体脂肪を増やしたくない場合は、炭水化物の大量摂取は避け、出来るだけ3食均等に摂るようにしましょう。
2.グリセミック指数を考慮する
グリセミック指数とは血糖値の上がり具合を表す数値であり、各食品に設定されています。
グリセミック指数が高い食品は消化吸収のスピードが早く、その分インスリンを大量分泌させます。
一方、グリセミック指数の低い食品は消化吸収のスピードが遅く、インスリンを大量分泌させることがありません。
先程も言った通り、インスリンは大量に分泌されるほど体脂肪増加に繋がりやすくなるので、余計な体脂肪を付けたくない場合はグリセミック指数の低い食品を選ぶようにしましょう。
グリセミック指数の低い炭水化物食品としては玄米、そば、ライ麦パン、全粒粉パスタなどがあります。
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