アンチエイジング界では何かと話題になっている成長ホルモン。
しかし、実は筋トレにおいても成長ホルモンは非常に重要なホルモンになるのです。
そこで今回は、筋トレ効果を上げるための成長ホルモンについて解説します。
1.成長ホルモンとは
成長ホルモンとは脳下垂体前葉から分泌されるホルモンであり、その名の通り「ヒトを成長させる」作用があります。
そのため、思春期には骨を著しく成長させ身長を伸ばしますが、成人の場合は筋肉の成長が主な働きとなります。
また、脂肪細胞に対しては分解を促進させる作用があります。
つまり、成長ホルモンは体脂肪を落としながら筋肉をつけたい場合にはもってこいのホルモンなのです。
また、体内におけるコラーゲン生成を促進する作用もあるので、美容はもちろん、筋トレで重要となる強い関節を作るのにも貢献してくれます。
では、成長ホルモンの分泌量を高めるテクニックを紹介していきます。
2.筋トレを行う
筋トレには成長ホルモンの分泌量を高めてくれる作用があります。
筋トレ中は筋肉の血流量が一時的に制限され、セットが終了すると一気に筋肉に血液が送り込まれます。
この「緊張→弛緩」が成長ホルモン分泌を促すスイッチになるのです。
通常の筋トレでも十分に成長ホルモンの分泌量を高めることが出来ますが、より多くの成長ホルモンを分泌させるには筋肉の緊張時間、つまり筋肉への血流が制限される時間を延長すれば良いのです。
具体的なやり方としては「軽重量・高回数」の筋トレ、あるいは「ノンロック法」があります。
筋トレを軽重量・高回数で行うことで、1セットあたりの筋肉の緊張時間を延長させることが出来ます。
一方、ノンロック法とは関節を伸ばしきらない、あるいは曲げ切らずに行う筋トレ方法で、例えばスクワットなら、立ち上がった時に膝を伸ばしきらないようにするといったやり方です。
こうすることにより、立ち上がった時に筋肉の緊張が解けなくなるので、結果的に筋肉の緊張時間が伸びるのです。
効率的に筋肉をつけたいのなら高重量の筋トレばかりではなく、たまにはこういった種類の筋トレも行うようにしましょう。
3.十分な睡眠をとる
成長ホルモンは1日を通して分泌されていますが、睡眠中の分泌量は1日の約80%にも及びます。
ですので、成長ホルモンの分泌量を高めるには質の良い睡眠を、ある程度の時間確保することが何よりも重要になります。
睡眠時間の理想としては、最低でも6時間、出来れば8時間は確保した方がよいとされています。
しかし、中には忙しくてそんなに睡眠時間を確保できない場合もあるでしょう。
そんな場合は、睡眠の質を出来るだけ上げる努力をしましょう。
睡眠の質を上げるには以下のようなポイントを押さえるようにして下さい。
・朝起きてすぐに日光を浴びる
・昼寝はしない、しても30分以内にとどめる
・寝る前の数時間の間は強い光を目に入れない
・就寝の1~2前にぬるめのお風呂に入る
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