平泳ぎのストロークは、ただ水を抱え込むようにかくだけではなく、スカーリングを基礎とした複雑な動きが必要となります。
適当にかいても進むことはできないわけではありませんが、しっかりと手順を意識して泳いだ方が速く泳ぐことができるようになります。
1.水泳の平泳ぎの5段階のストロークの動き
平泳ぎのストロークの動きは簡単そうに見えて複雑になっています。
まず第一段階はキャッチです。蹴伸びの状態から、手首を使いながら水を掴むことを指します。
両手の掌がくっついている状態の人が多いと思いますが、そこから掌を外側に向けて肩幅辺りまで、手を伸ばしたまま横に開くように動かします。
第二段階はプルです。スカーリングプルとも呼ばれている、ちょうどスカーリングをするときのように、水を手前に書きこむ動きを指します。
この際には両手をくの字にまげて、ひし形を作るようなイメージでキャッチで掴んだ水をお腹の下に押し込むように手を動かします。
第三段階は息継ぎです。
息継ぎをするのと同時に、脇を締めます。脇を締めると自然と体が浮くくらいに力が入ります。
ストロークの中でも一番早く進むところですので、かなり力が要ります。
また、脇を締めるのと同時に、手が合わさるようにしましょう。
第四段階はリカバリーです。
いわゆる蹴伸びの状態に戻す腕の動きを指します。
息継ぎをしたところで手が合わさっていると思うので、それをまっすぐに伸ばすだけです。
これはキックも同じように伸ばしているときに行われ、ちゃんと頭も伏し、姿勢をしっかりと意識すると、ここでも結構進めるようになります。
2.ストロークのみで泳ぐ練習をしよう
ストロークは形を意識するのが大切です。
しかし、水中ですぐイメージしたストロークの動きができる訳ではありません。
ですので、水泳をする前に陸上でしっかりと動きの練習はしておいた方がいいでしょう。
その後に、動きがきちんとできているか、ついでにどれくらいの力を使って泳ぐことができるのか、などを判明させるために、ビート板を足に挟んでストロークのみで泳いでみるといいでしょう。
また、腕が異様に疲れたりするときや、一回のかきで全然進まないと言うときはスカーリングで水を掴む練習を積んでみたり、ストリームラインを意識したりするといいでしょう。
また、平泳ぎで何度も何度も水をかくのはあまり美しい泳ぎとは言えません。
平泳ぎを泳ぐようになってからは、いかにキックとストロークを減らせるかを意識できるようになるかが、上達のコツですので、それらを意識して練習をしましょう。
以上が水泳の平泳ぎのストロークについてです。
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