水泳をする前には、必ず準備運動をするようにと子供の頃に教わった人も多いはずです。
もちろん、趣味として泳ぎを楽しむ前でも、本格的に水泳の練習をする前にも、準備運動は非常に大切です。
1.水泳の準備運動の必要性
準備運動を行う大きな理由として挙げられるのは、足をつらないようにするためです。
足をつる、いわゆるこむら返りは、水泳で一番起きる怪我です。足がつると泳ぎの熟練者でもその場で溺れてしまうこともあるほどです。
痛みも激しく、水中で全く動けなくなってしまうこともありますので絶対に予防しておくべきでしょう。
準備運動は10分から15分程度の柔軟運動で十分です。
柔軟運動は、怪我の予防だけではなく、体のコンディションも整えられますので、泳ぎの速さにも関わることがあるそうですよ。
また、準備運動をするときは、無理をしないようにしましょう。姿勢に気を付け、反動や弾みをつけないようにし、一呼吸を止めずにリラックスしながら、息を吐きながらすることなどに気を付けましょう。
また、一つの運動は10秒から30秒くらいの短い時間で十分です。やりすぎは体を痛めることがありますので気を付けましょう。
2.水泳の準備運動の方法
1.手首と首のストレッチ
両手の手首と首をぐるぐると回します。首も手首も2回ずつ、反対周りもしましょう。
2.肩のストレッチ
まずは肘を曲げた状態で回します。
前後に8回ずつ回しますが、ここでは肩の関節を動かすことをイメージしましょう。
また、肩甲骨からは動かさないように注意を払う必要もあります。
あくまでも動かすのは肩だけです。
次に肩甲骨のストレッチです。両手の指を交差させて、前にぐっと伸ばすと肩甲骨が開きます。
前に引っ張った後には、次は後ろに開きましょう。
3.足のストレッチ
こちらのストレッチは屈伸運動です。立ったままで両手を膝に当てて膝を曲げて屈伸します。
これは泳ぐ前に必ず忘れないようにしましょう。ふくらはぎ、足の裏、太ももなどの効果的なストレッチで、特に足をつらせないために必要です。
4.ふくらはぎを伸ばすストレッチ
ランニングの前にするようなストレッチですね。
前後に開いた両足の、前に出した方の膝に両手を置いて、前に体重をかけます。
これを左右で同じ時間、同じ回数を行いましょう。
5.足首のストレッチ
足首のストレッチには足首をバタバタとさせる方法もありますが、効果が薄いこともあるそうです。
他の方法としては、正座をして、後ろに手を置き、体重を後ろにかけて行って伸ばすと言う方法です。
プールサイドでは難しいと思いますので、座れる場所で事前にストレッチしておきましょう。
3.水泳の準備運動の注意点
準備運動は、ゆったりと泳ぐ場合には絶対にしなくてはならない、というものではありません。
のんびりゆったりと泳ぐというのであれば、水中を歩いたり、軽く泳ぐだけでも十分な基礎運動にもなりますので、そうするのなら、準備運動はしなくとも大丈夫です。
ただ、足だけは必ずストレッチさせておいた方がいいでしょう。
先述した通り、足をつってしまうと事故の元にもなってしまいますので、それを予防するためです。
しなくても構わないとは言えますが、しておいた方が健康的に泳げるのは間違いありませんので、気を抜いたり手を抜いたりせずに、きちんとやっておくに越したことはありませんよ。
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