テコンドーの醍醐味と言えば華麗な足技を応酬できるスパーリング。
しかし、スパーリングが怖い、もしくは苦手意識のある選手もいるのではないでしょうか。
そんなあなたの朗報です。これから話すテクニックさえあればスパーリングが怖くなくなり、テコンドーがどんどん楽しくなり、練習も上達します。
諦めずについて来て下さい。
1テコンドーが楽しくなるスパーリング
テコンドーにおいてスパーリングは非常に重要な科目であり、全ての稽古はこのスパーリングの為にあるといっても過言ではありません。
今回はそんなスパーリングが100倍楽しくなるマインドについて説明します。
1.テーマを決める
まず、スパーリングに苦手意識のある選手に多いのは「ただ殴り合う、蹴り合うだけで目標設定ができていない」ケースが圧倒的に多いです。
何のテーマもなくただ打ち合っているだけではせっかくのスパーリングも楽しくなくなりますし、格上の相手と戦った時はノープランでは通用しませんので、かえってスパーリングが怖くなるものです。
そこで勝ち負けにこだわらず「テーマを決めてクリアする」方針に置き換えるとスパーリングが楽しくなります。
「苦手なハイキックを3回以上出す」「攻め込まれても後ろに下がらない」「ステップをたくさん使って横の動きを増やす」など自分に必要なテーマを設定し、一つ一つクリアできたかどうかを評価の基準にしましょう。
そうすれば「負けたけれど今後に繋がる何かを掴めた試合」になり今までにできなかった技もどんどん上達するでしょう。
2.気持ちの持ち方
スパーリングの相手は幽霊でもスーパーマンでもなく、自分と同じ血の通った人間です。
自分が苦しい時は相手も苦しいですし、自分が怖い時は相手だって怖いのです。
どんな選手でも恐怖やプレッシャーと戦っているのです。
チャンピオンでも怖い時は怖いですし、金メダリストでも不安や痛みと戦っています。怖くても不安でも痛くても勝つまで戦っているに過ぎないのです。
「怖いのは自分だけじゃないんだ」と考えた時、肩の荷が下りたような気がしませんか。
そう考えると例え怖くても相手だって怖いんだという事が理解でき、思い切って攻撃を仕掛けることができるでしょう。
そうするとその前に出る気持ちは自信に変わります。自信が積み重なるとスパーリングが楽しく成ります。スパーリングが楽しく成れば、もっと上手くなりたいと気持ちが前向きになりどんどん練習が上達します。練習が上達すればテコンドーがさらに楽しくなるでしょう。
このように気持ちの持ち方はテコンドーの上達においてもスパーリングの苦手克服のためにも非常に好循環になるのです。
以上がテコンドーにおけるスパーリングの練習時の心構えと上達のコツです。結論から言いますと私もスパーリングがいまだに怖いです。しかし「2分間の中でハイキックをたくさん出す」「相手の上段をもらわない」などテーマの設定を繰り返しているうちにいつの間にかまるでゲームのように楽しくなり、スパーリングへの恐怖心がかなり減ったのです。恐怖心が減れば、技を自在に出せます。技が出せるとテコンドーが楽しくなります。
「スパーリングは怖いものではなく楽しいもの」それを最後にお伝えいたします。
ご清聴ありがとうございました。
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