現在、日本人の約10人に一人が腰痛に悩まされていると言われています。特に働き盛りの40代〜60代に多く、自分自身や、家族、友人などが腰痛を持っているというのも珍しくないかもしれません。
身体にダイレクトにアプローチしていくヨガ。果たして腰痛にも効果があるのでしょうか?
1.腰痛の原因
ヨガが腰痛に効果があるかどうかの前に、まずは腰痛の原因を探っていきます。
[br num=“1″]
1.長時間の同じ姿勢
オフィスで椅子に座りパソコンで仕事をする。ずっと立ったまま作業をする。など、仕事ではとかく、長時間、同じ姿勢でいることが多くあるかと思います。
同じ姿勢を続けていると、一定の体の部位に負荷がかかりコリや張りを感じることがあります。特に腰は、身体の要でもある為、この長時間の姿勢の影響を受けやすく、腰痛に結びつくことが考えられます。
2.同じ動作ばかりを身体のバランスが崩れる
日常の習慣や癖で、左右対称ではない繰り返しの動作は多く見られます。誰でも右利き、左利きと利き手、利き足があり、片方にばかり負荷がかかり身体のバランスが徐々に崩れてくるのも腰痛の原因になります。
腰は、身体の中心で上半身を支えるので、バランスが崩ても身体を支えようとします。しかし、無理な支えをする為、痛みが生ずる原因となります。
[br num=“1″]
3.筋力の低下
腰は身体の前側の腹筋や、身体の後ろ側の背筋、さらにはインナーマッスルと呼ばれる様々な筋肉群で支えられています。
このような腰を支えている筋肉が低下してくると、身体を支える力が減少し、腰に負荷がかかり腰痛の原因となります。
[br num=“1”]
4.ストレス
現代、特に急増しているのが、ストレスによる腰痛。痛みを感じた時にその痛みをコントロールするドーパミンという脳内物質があるのですが、ストレスを受けるとそのドーパミンの分泌量が減少すると言われています。
また、痛みによるストレスがさらに腰痛を長引かせるといった悪循環が腰痛の慢性化にも繋がります。
2.腰痛の原因から考えるヨガの効果
さて、先に挙げてきたように、腰痛の原因は、長時間の同じ姿勢、身体のバランスの崩れ、筋力の低下、ストレスなどが考えられます。
ヨガのアーサナ(ポーズ)とプラーナヤーマ(呼吸)はこの原因を軽減する力を持っています。
アーサナ(ポーズ)は適度な運動で血流が良くなり、身体のコリや張りを緩和します。また多くのアーサナ(ポーズ)は、左右均等に行ったり、身体が自然とバランス力をつけるようなものが多いので、バランスの崩れ、筋力の増強が期待できます。
また、意識して行うプラーナヤーマ(呼吸)で、脳内に酸素を多量に送ったり、副交感神経を刺激するので、リラックスした状態を作り、ストレスを緩和することに繋がります。
[br num=“1″]
3.ヨガを行う上での注意点
ヨガが腰痛に十分効果があるといった一方で、注意も必要です。
すでに、腰痛が出ている場合、痛みの度合いや原因によりますが、安静にしていないといけない時に、いくらヨガが効果的といっても無理に行うのは逆効果です。しっかりと自分の身体の状態と向き合って、ヨガを取り入れましょう。
また、ヨガを実践する上で、気をつけたいのが、ストイックにアーサナ(ポーズ)を追い求め、過剰な負荷を身体にかけてしまったり、無理な姿勢をとってしまい、腰を痛めるといったことがあります。
アーサナ(ポーズ)は、身体や心を整えるツールであって、できた、できないを競うものではありません。少しでも、キツかったり、痛みを感じるようでしたら、強度を弱め、今、自分ができる範囲のアーサナ(ポーズ)を行うように心がけましょう。
コメント