かつて日本ではマイナーだった女子スキージャンプも、今やメダル最有力の競技になりました。
高梨沙羅選手の活躍は世界的にも期待されており、メイクがどうとか余計なところまで注目されるようになりました。
(年相応になって始めたのですから至極当たり前なのではないかと思うのですが。)
これまでも日本人はノルディックスキー競技において輝かしい成績を残してきました。
そんなノルディックスキーの話をしていこうと思います。
1.発祥はノルディックだった!?
スキーの歴史1において、スキーの発祥の話をしましたが、それはノルディックスキーだったと言われております。
狩猟での移動手段ですからね、歩行が中心だったのだと思います。
手段としてのスキーが、様々な発展を経て、競技の幅が広がったんですね。
特にその歴史の深さから、ヨーロッパではクロスカントリースキーを『スポーツの王様』として親しまれています。
1.ウソだった!?処刑手段のジャンプ
昔、「スキージャンプは処刑のために始まった」と聞いたことがありませんか?
崖から突き落とすためにスキーを履かせて滑らせたが、飛び越えた人がいたところから始まった、と言われていました。
実はこれ、違うんだそうです。
日本だけ広まったんでしょうか?
本場北欧では全く知られていない説なんだそうです。
2.日の丸飛行隊から始まる日本ノルディックの進化
日本で初めて冬季オリンピックが開催されたのが1972年、札幌オリンピックです。
開催にあたり競技施設やインフラが整備され、札幌の国際化に大きく貢献した大会です。
この大会で、スキージャンプ・ノーマルヒルにおいて日本人が表彰台を独占し話題になりました。
≪日の丸飛行隊≫という言葉を聞いたことがあるかと思います。
現在でも語り継がれるスキーの歴史の1ページです。
アルベールビルオリンピックでは、ノルディック複合が初めて金メダルを獲得しました。
日本人は体格差によりクロスカントリーは不利だと言われており、それを含む複合のメダルは難しいと言われていました。
しかし、このころから普及し始めたV字ジャンプによるアドバンテージを得て見事優勝し、大変話題になりました。
因みに、伊藤みどりさんがトリプルアクセルを決めて銀メダルを獲得したのも、橋本聖子さんが銅メダルを獲得したのも、このアルベールビルオリンピックです。
3.なぜ日本人選手はアルペンよりノルディックが強い?
日本人はどんな競技でも『体格差』と言われますが、スキーに関してはそれだけではないことが考えられます。
個人的な考えも含まれますが、日本のスキー場は競技に適したコースが少ないと言われています。
レジャー性が強く、たくさんの敷地が必要で、採算を考えるとしかたないのかもしれないです。
その点、スペースの問題や山林が多い日本では、海外を拠点にしなくても世界で戦える(かもしれない)ノルディック競技が強いのかもしれません。
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