スキーの楽しみ方は、圧雪されて整備されたゲレンデの中を滑るだけではありません。
未圧雪のコース、林間コースなどを滑走して楽しむのもまた、スキーの楽しみ方のひとつです。
しかしながら、木々が生い茂る林間コースを滑走する場合には難しいところもあります。
木の幹や根、そして枝などのコース上の障害物を避けながら滑走しなければなりません。
これにはギルランデでの迂回のほか、枝避けという技術を使います。
枝避けはどのように行うのが適切なのでしょうか。
1.スキーで林間滑走をする際の注意点
林間滑走では、通常の整備されたゲレンデにはない様々な障害物があります。
そして滑走者はそれを回避したり迂回しながら滑走を行う必要があり、またそれこそが林間滑走の楽しみ方であるともいえます。
しかしながら言うまでもなく、これら木の枝や根、幹などに接触すれば当然に転倒や故障を招く危険性があります。
そのため確実に、かつ最小限の動きで回避する必要性があります。
そのため、枝避けやギルランデ等の技術によってこれを回避していくことになります。
回避の手段であるギルランデやこの枝避けの技術についても同様です。
危険のないところで充分に練習を行って上達を実感してから実践してみることが望ましいことは、言うまでもないでしょう。
2.具体的な枝避けの方法
枝避けとはこれだ、という明確な定めがあるわけではありませんが、概ね枝の種類によって太い枝と細い枝があります。
滑走時にどの程度の大きさの枝であるかによって、回避の動作もパターン化されてきます。
太い枝である場合には、滑走しているときにスピードを若干落としつつリンボーダンスのように上体を反らせて枝を回避します。
後傾姿勢になるので、転倒しないように、なおかつ枝を避けるのに充分な程度身体を傾ける必要があります。
細い枝の場合には、ストック2本を平行にして身体の前に出し、顔への直撃を避けるという方法で回避します。
枝にストックがひっかからないようにすることと、後続のスキーヤーがいる場合には枝が跳ね返る可能性が高いことに注意が必要です。
後続スキーヤーにあらかじめ伝えておくなどの配慮をしておくとなおよいでしょう。
3.なるべく安全な方法で回避すること
スキーの滑走中、特に林間滑走の場合には、回避するべき障害物の数も多くなります。
障害物を避けるのも滑走のいち部分として楽しむのもまた良いのですが、何より優先されるべきは安全性です。
細い枝だと思ったら、思いがけず頑丈で突っ切って進むことができなかった、というようなケースもあります。
状況を適切に見極め、回避するべき障害物を適切な方法で回避できるようになれば、まず枝避けの上達に近づいていると考えてよいでしょう。
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