エポールマンのやり方 | バレエのセンター・レッスン

クラシックバレエには様々な動きがありますが、バレエの動きの中でも感情やイメージを表現する一番大きなツールが「エポールマン」です。

エポールマンはどういったものなのでしょうか。

1.バレエのエポールマン、上体表現について

エポールマン(仏:epaulement) フランス語では肩という意味です。

クラシックバレエ独特のねじるポーズのとり方で肩の位置に合わせて、頭、体の傾け方はルールがあります。

「クロワゼ」「エファセ」「アンファス」と主に3種類の身体の向きがあり、それに首の向き、角度が無限に組み合わさってその時のポーズが決まります。

例えば「右足前5番クロワゼ」と言われれば、身体全体を左に45度向け、顔は右へ90度捻ります。

しかしここで「スペインのテイストで」と言われたら、左肩を少し下げてアゴを上へ傾けたりします。

また、「可愛い村娘らしく」と言われたら、上半身を少し前へ倒し、顔を更に右へ捻じると幼い印象にすることができます。

どんなテイストでも、そのイメージが身についていれば頭・胸・肩が一緒に動きます。

このようにエポールマンは作品や役への解釈によって無限に創り出されるので、ダンサーの表現力が大きく影響します。




そのため、「エポールマン」ほど 教えること、教わることが難しいものはありません。
エポールマンこそ個性であり"芸術を表現するものだからです。

2.エポールマンの練習方法

表現力が問われるのがエポールマンですが、コツはあります。

例えば、顔の動きは必ず胸から始まります。見るという動作は顔や目玉だけで方向を見るのではなく、胸で見ると言っても過言ではありません。

覗く時も反る時も、顔は胸から頭上まで長く大きなカーブを作るように、更に首の後ろも伸ばすように作ります。

オーロラ姫やライモンダのような高貴な役を踊る時は、「威厳」「自信」「安定」などの雰囲気を出す為に、胸から頭へのカーブはあまり大きく描かれません。

逆にジュリエットやマノンのようなドラマティックな役柄では感情の抑揚をしっかりと表現する為、大きく曲がったカーブを作り出したりします。

本人の個性、感性から創り出されたエポールマンがあるからこそバレエは芸術と言えるのではないでしょうか。

説得力のある美しいエポールマンを創り出す為には、想像力、表現力、人生経験が必要なのです。

様々なバレエ作品の映像を見ることや、ヨーロッパの歴史や美術や音楽への理解を深めるのもバレエ上達には必要なことだと思います。

バレエの厳格な基礎知識だけでなく、多方面での経験も積極的に積んで行けると良いですね。




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