山の天気は変わりやすいと、よく耳にしたことがあるかと思います。登山の際、その言われの通り、今さっき晴れていたと思ったら、あっという間に曇ってきてしまうこともよくあります。
登山に行く日程を決めたら、その地域の天気をテレビやラジオ、インターネットなどで事前に調べておくことが重要になります。
日本気象協会が運営しているウェブサイトは、全国各地の天気予報や天気図、気象衛星画像なども確認することができます。登山に必要な天気の知識や情報などについてご紹介致します。
1.登山の際に役立つ天気の知識
一般的に、日本列島の上を流れている偏西風の影響で、天気は西の方角から変化してくると言われております。そのため山では、西の方角の空を確認することで天気の変化を察知することもできる可能性もあります。
また西日本が雨天になると、徐々に雨雲が移動し、半日か1日遅れて東日本でも雨天になることも多いと言われているため、登山計画の日程を決める際の判断基準にもなります。
風においても、風速が1m増すごとに体感温度は1度下がるとも言われています。高山の登山の際には風の情報にも注意することが必要です。
2.観天望気を覚える
登山の際の天気を独自で判断する時に役立つのが、観天望気の技術です。この観天望気とは、雲など空を見て天気の予報を判断する技術です。
雨天になる可能性がある雲や前兆について例をあげます。山に笠雲がかかる、波状の雲が出る、入道雲が出る、朝焼けがある、早朝が温かい時、遠くの山が近くに見えると雨になる可能性があると言われております。
次に、翌日雨天になる可能性になるのは、うろこ雲が出る、蒸し暑い南風が吹く際があげられます。
また逆に、雲の張りが南西から北東に伸びている場合や、夕焼けがある場合などは、晴れると言われております。
実際、山の中では携帯やラジオも繋がらないことも多くあるかと思いますので、このような技術を持っていると、登山の際の天気を予測、判断する際やいざという時などには大変役立ちます。
3.比較的に天候が安定している時期について
比較的に天候が安定している季節は、夏です。夏は1年の内でも比較的に天候が安定しており、登山にふさわしい天気が多いと言われています。特に7月下旬から8月上旬の10日間、および8月中下旬の1週間位が最も天気が安定していると言われておりますので、この時期に焦点をあて、登山計画を立てることも良いかと思います。
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