キャンプの夜をムードに照らすたき火には、非日常なゆったりした空気が感じられ、日頃の疲れを癒してくれます。
今回はたき火には欠かせない薪の取り扱いについてご紹介いたします。
1.薪の選び方
一口に薪と言っても様々な種類の木があり、それぞれ燃え方に特徴があります。
薪を選ぶ際、木の種類や太さといった木そのものの特長と、濡れていないかどうか、生木ではないかどうかを考慮し、適切に選択する必要があります。
木には大きく分けて針葉樹と広葉樹があります。
針葉樹は木自体の密度が低く薪割がしやすい上、着火性が高いのが特徴です。しかし、火持ちがいいわけではないので、焚きつけ用の薪として使用するのがオススメです。
反対に広葉樹は密度が高いため着火性はあまり良くありませんが火持ちが良く、長い時間燃やすことができます。
したがって、薪を選ぶ際は細い針葉樹、普通のサイズの針葉樹と広葉樹、太い広葉樹の順に燃やしていくとスムーズな着火から長時間の燃焼までカバーできるためオススメです。
また薪拾いの後、いらないダンボール等に針葉樹と広葉樹を分別して保管しておくと、キャンプ中の火おこしの際選ぶ手間が省けます。
2.薪の組み方
キャンプで薪に火をつけるとき、なかなか着かずに苦労された経験のある方も多いのではないでしょうか。
そんな方のために薪の組むコツをご紹介します。
薪の組み方は大きく分けて2種類あります。
1つ目は井げた型に組む方法です。太い薪で数段組み、中くらいの薪で残り数段を組みます。
このとき、上段に行くに連れだんだんと幅を狭めていくと安定して組むことができます。
井げたの中央に着火剤と新聞紙、割りばしサイズの小枝、中くらいの枝を入れ、新聞紙部分に火をつけ、小枝にしっかり火が付くまでおいておくと順調に燃えだすと思います。
よく、新聞紙部分に火をつけてすぐ内輪で扇いでしまう方を見かけますが、新聞の燃焼を早めてしまうだけで、木に燃え移る前に火が消えてしまうので注意してください。
この井げた型の注意点は高く積み上げすぎてしまうと崩れてしまう点と、上から見た際に中央の新聞をいれる部分が大きすぎる周りに燃え移りにくく消えやすい点が挙げられます。
井げた型でスタートし、台の役割を果たしている井げた部分が燃え進んだら、後述する三角型に移行すると安定した火力で燃やし続けられるかと思います。
次にご紹介する三角型とは着火剤と新聞を置いた上にピラミッドのように立てかけて薪を置いていく形です。
このとき立てかける薪を横から見ながら組み、空気の通り道ができる様三角形の隙間が空くよう意識することでよりスムーズに火をおこすことができます。
どちらの組み方にも共通して言えることは空気の通り道が確保できていることです。
火をつける前に、どこを空気の通り道にするのかを決め、最後までそこを残していくことで燃焼不良を起こす心配を防ぐことができます。
キャンプに行って、ご紹介した方法でスムーズに火おこしを行い、楽しいキャンプライフを過ごしてください。
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