アウトドアを楽しむキャンプでは、さまざまな危険があり、楽しみながらも注意が必要です。
今回はキャンプ中に怪我や病気になったときの対処法をご紹介します。
1.事前に備える怪我や病気の対処法
キャンプで怪我や病気にあったとき、一番大切なのは速やかに治療を受け、重症化させないことです。
そのためには念入りな計画と準備が欠かせません。
すぐに思いつくのはやはり救急セットの持参でしょう。
救急セットの内容については後述するので今は省略しますが、救急セットだけでは不十分です。
なぜならアウトドアではすぐに医療機関で治療してもらう必要のある怪我や病気を負う可能性が十分考えられるからです。
したがって、計画を立てる際に、キャンプ場の最寄りの病院をあらかじめ調べておき、住所や電話番号、夜間救急に対応しているか等を調べておく必要があります。
病院を調べておくと、町に出た際にタクシー等で病院に向かう際も指示が出しやすく、より迅速に病院へ向かうことができるからです。
また、救急車を呼ぶことを考えると現在地を常に把握しておく必要があります。
詳しく説明できるよう、目印になる建物などを行くときにみつけておくのもいいでしょう。
また、登山を伴うキャンプの場合、入山届を提出しておくとより早く捜索してもらえるので安心できると言えるでしょう。
では次に、救急セットで持っておきたいものをご紹介します。
2.救急セットの中身
救急セットとして最低限持っておきたいアイテムをご紹介します。
一つ目は三角巾です
三角巾は救急セットの中に欠かせない、万能なアイテムです。
出血を伴う傷を負った際には止血用の布として、骨折や捻挫の際には患部の固定にも使えます。
また軽く、持ち運びも楽なので救急セットの中に数枚入れておくと安心です。
二つ目のアイテムは消毒薬と化膿を抑える軟膏です。
自然の中では小さな傷からでも菌が入り、重症化する可能性が十分に考えられます。
したがって傷を綺麗にするために消毒薬を、万が一化膿したときのために化膿止めの軟膏を持っておきましょう。
また患部を洗い流すための水や、絆創膏、ガーゼなども必須となります。
三つ目は非伸縮性のテーピングです。
足をくじいたときなど関節部を固定したいときに有効です。固定に使うので非伸縮タイプのものを選んでください。
また、遭難したときにテープとして目印にも使えますし、汎用性の高いアイテムです。
選ぶときは手で千切れるタイプのものにしましょう・
四つ目はポイズンリムーバーです。
毒虫や毒ヘビの被害があった際、患部から毒を吸い出す道具です。
口で吸い出すと口内から二次感染を引き起こす危険があるため、正しくポイズンリムーバーを使用しましょう。
中には、吸い口の先端を交換でき、患部に合わせたサイズで吸い出せるものもあります。
高価なアイテムではありませんので一つ持っていると安心してキャンプへ行けると思います。
また、必需品ではありませんが安全ピンを数本持って行くと、治療にも使えますし、日常でも何かと便利なので、持っておくと便利です。
今回はキャンプ中の怪我や病気に備えた計画方法と、救急セットについてご紹介しました。
しかし、安全な計画をたて、救急セットを持参して万全の対策を取っているだけでは怪我や病気に対処はできません。
大切なのは救急セットの使い方、所謂ファーストエイドの方法についてです。
これは、知識があってもいざという時身体が動きませんので、実際に体験できる講習会に参加したりすることでしっかり身につけておきましょう。
例えば、赤十字が実施している講習会に参加し、試験を受けると1年間有効の赤十字救急法救急員という赤十字の発行している資格を得ることができます。
これらはいざという時に冷静でいられる安心材料にもなりますし、正しい知識が身につきますので一度体験してみるのも良いかもしれません。
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