移調とその練習について | サックスの演奏方法

サックスはどの音の高さの楽器(ソプラノ、アルト、テナーなど)であっても、すべてが移調楽器です。

ピアノや歌用の楽譜をそのまま演奏しても、実際に鳴るべき音とは違う音が鳴ってしまいます。

この移調楽器という点と、他の楽器(歌)用の楽譜を演奏するときに注意する点を解説していきたいと思います。

1.移調について(アルトサックス・バリトンサックス編)

わかりやすくピアノの楽譜をアルト・バリトンサックスで演奏する場合について考えてみます。

ピアノで「ド」と書いてあり、それをそのままアルトサックスやバリトンサックスで演奏してしまうとピアノの「ミ♭」の音が鳴ります。

これはアルト・バリトンサックスがもともとE♭(エス)管としてできているため、アルト・バリトンサックスのドはE♭(ミ♭)の音になっているからです。

スケールの項で少し触れましたが、長調は

ド   レ   ミ   ファ  ソ   ラ    シ   ド
全音 全音 半音 全音 全音 全音 半音
で構成されていて、始める音を変えても「全・全・半・全・全・全・半」の音程を守ることで長調となります。

では、このルールをあてはめて考えると
【アルト・バリトンサックス】
ド   レ   ミ   ファ  ソ   ラ    シ   ド
全音 全音 半音 全音 全音 全音 半音
は、ピアノで弾くときには
【ピアノ】
ミ♭  ファ  ソ   ラ♭  シ♭  ド   レ   ミ♭
全音 全音 半音 全音 全音 全音 半音

となります。
ここまでは理解できたでしょうか?

では、上の音階でピアノの「ド」の場所は、アルト・バリトンサックスのどの音の位置になっていますか?

答えはアルト・バリトンサックスの「ラ」の音と同じ位置になっていますね。ということは、ピアノで「ド」と書いていれば、アルト・バリトンサックスでは「ラ」を吹けば同じ音が出ます。

これは短三度という音程で、ピアノ(in C)で書いてある楽譜だとドなら短三度下のラ、レなら短三度下のシ♭というふうに、同じ間隔を常に保っています。

短三度がわかりにくい場合、書いている音から下に「半音が3回ある」と思ってください。
ド→ラの場合、間に「ド→シ」「シ→シ♭」「シ♭→ラ」と3回半音が入っています。




つまり、ピアノで書いている音から下に半音3回分下がった音を吹けば大丈夫です。

2.移調について(ソプラノサックス・テナーサックス編)

次はピアノの楽譜をソプラノ・テナーサックスで演奏する場合について考えてみます。

ピアノで「ド」と書いてあり、それをそソプラノ・テナーサックスで演奏する場合は、ピアノの「シ♭」の音が鳴ります。

これはソプラノ・テナーサックスがB♭(ベー)管としてできているため、ソプラノ・テナーサックスのドはB♭(シ♭)の音になっているからです。

こちらも上記同様、長調の「全・全・半・全・全・全・半」のルールをあてはめて考えると
【ソプラノ・テナーサックス】
ド   レ   ミ   ファ  ソ   ラ    シ   ド
全音 全音 半音 全音 全音 全音 半音
は、ピアノで弾くときには
【ピアノ】
シ♭  ド   レ  ミ♭  ファ   ソ   ラ   シ♭
全音 全音 半音 全音 全音 全音 半音

となります。

では、上の音階でピアノの「ド」の場所は、ソプラノ・テナーサックスのどの音の位置にあるでしょうか?
こたえはソプラノ・テナーサックスの「レ」の音と同じ位置になっていますね。
ということは、ピアノで「ド」と書いていれば、ソプラノ・テナーサックスでは「レ」を吹けば同じ音が出ます。

これは長ニ度という音程で、ピアノ(in C)で書いてある楽譜だとドなら長二度上のレ、レなら長二度上のミというふうに、同じ間隔を常に保っています。

長二度がわかりにくい場合、書いている音から上に「半音2回分」と思ってください。
ド→レの場合、間に「ド→ド♯」「ド♯→レ」と2回半音が入っています。

つまり、ピアノで書いている音から上に半音2回分上がった音を吹けば大丈夫です。

初心者の方で「半音って?」と疑問に思われる場合、ピアノの鍵盤を見てみてください。
白鍵の上に黒鍵がありますよね。

白鍵→黒鍵の間は「半音」、一度黒鍵を間に挟んだ隣にある白鍵との間は「全音」となります。わからなくなったときはピアノの鍵盤を想像してみるといいでしょう。




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