近年スキーの進化が著しく、店頭に並んでいる形状もまさにバラエティーに富んでいますね。
その中で最近目を引くのが『ロッカースキー』というものです。
現在最も流通しているカービングスキーとは明らかに違うこのロッカースキー。
一体、何者なのでしょう?
1.そもそものスキーの仕組みを知ろう
一般的にカービングスキーで用いられている形状というのは、『キャンバースキー』と言って、ビンディングのあるあたりが反り上がって浮いています。
これは、真ん中が浮いているおかげで、その隙間を埋める力が全体に広がり、結果スキー全体に圧力がかかるという仕組みです。
そうするとスキーをたわませた時のエッジのかかりが良く、また可動域があるおかげでたわませやすいという機能があります。
また、接地面が広いため安定性も維持されています。
実はスキー板というのはこんな仕組みがあったんですね。
ではロッカースキーというのはキャンバースキーと何が違うのでしょうか?
2.ロッカースキーの仕組み
ロッカースキーというのは、ビンディングのあたりが浮き上がっていません。
これが板を履くとどうなるのかというと、スキーの前後が反り上がります
紙を座布団の上などに置き、指で押してみてください。
紙の四方が浮き上がり、くしゃっと紙がよれませんか?
簡単に言うとこれと同じ原理です。
結果、スキーを履いた時にはキャンバースキーに比べ、接地面が少なくなるのが特徴です。
3.これまでと何が変わるのか
接地面が少なくなると何が具体的に変わるのでしょうか?
スキーでターンをするというのは、落下する重力に対して抵抗をかけるということです。
接地面が広ければ、それだけターンの際に力が必要になります。
ロッカースキーは、これまでに比べて抵抗が少なくなるということにつながりますので、結果ターンの時の力がキャンバースキーに比べて楽になる、ということなんですね。
従来よりも抵抗が少なく、ターンしやすいのがこのロッカースキーです。
また、接地面が少ないので、これまで使っていたスキーより短く感じられます。
また、ロッカースキーは、パウダースノーや非圧雪面などフリーライドに向いています。
エッジの食い込みがキャンバースキーに比べて少なく、雪深い山でも操作がしやすいです。
4.どちらが良いか論に参戦するか否か
スキーというのは感覚のスポーツでもあります。
実際に滑ってみて感じるのが一番良い方法なんですね。
ロッカースキーは初級者や久しぶりにする方、筋力の弱い方に比較的向いていると言えます。
しかし、ロッカースキーも今や数あるスキーの形状の一つですので、実際に試乗などして感触を確かめるのが一番良い選択肢と言えます。
もし、スキー場にて無料の試乗会ですとか、特別に格安レンタルのキャンぺーンなどやっていましたら、どんな形状でも興味を持って覗いてみることをお勧めします。
ぜひ、自分に合ったものをご自身で見つけてみてください。
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