スキーの楽しみは、晴天の下で風を受けながらゲレンデを滑走することでもありますが、もう一つのスキーヤーの楽しみといえば、やはりナイターでしょう。
ナイタースキーは、暗くなったゲレンデが照明によって美しくライトアップされるばかりでなく、山頂付近からは街の夜景などを眺めながら滑走することもできます。
とはいえ、ナイターにはナイターで、日中のスキーとは異なる注意点がいくつかあります。
ナイター独自の注意点や、ナイター上達のための練習法などはあるのでしょうか。
ナイタースキーの上達法について解説します。
1.ナイタースキーと日中のスキーの違い
ナイタースキーと日中のスキーとの最大の違いは、やはり昼と夜という時間帯がもたらすものです。
すなわち、日没を迎えることによる視界の悪さです。
暗い環境での滑走は、他のスキーヤーがよく見えなかったりといったことがあります。
もちろん、他のスキーヤーだけでなくコース自体の視界も悪くなります。
また、当然ですが天候が落ち着いているということばかりでもありません。
ナイターで荒天となった場合には、無理ができないということを悟るべきでしょう。
また、雪面の状況も日中とは大きく異なることを理解しておく必要があります。
2.ナイターでの雪面状況
ナイタースキーの場合には、日中よりも大きく気温が下がることから、雪面が凍ってアイスバーンになることがあります。
これは特に日中日陰になりやすい雪面で顕著です。
しかしながら、日中に日向であることによって表面が溶け、夜の気温で凍ってしまうということもあります。
日中はすいすいと滑ることができたからといって、ナイターでも同じように滑ることができるというふうには考えないほうが身のためでしょう。
凍ってアイスバーン状になった雪面では、熟練者でも転倒の危険が多く、また雪面が硬いため、転倒した場合に怪我をする可能性も高くなります。
3.ナイターを上達させるには
このように、ナイターでは日中でのスキー技術がそのまま反映されるわけではありません。
ナイタースキーにおいて、それを上達させるためには、やはり数をこなすことによっての慣れが必要となります。
まずは、傾斜のゆるいコースなどでナイターでの雪面状況や視界状況などになれることから始めるのがよいでしょう。
そうしてある程度ナイターの環境でも滑ることができる程度に上達したら、普段すべっているようなコースで滑るのもよいでしょう。
ナイターでは他のスキーヤーの数も日中に比べて少ないことがあります。
できるだけ複数のスキーヤーで、安全を確認しながら滑るのがよいでしょう。
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