乗馬クラブに行くのには時間もお金もかかります。
それに、なるべく早く上達したいのなら自宅でもできる練習をして、クラブでの練習時間を効率的に使いたいものです。
ちょっとした道具を使って、家でも鐙を踏む練習ができます。
1.用意する物
鐙を踏む練習をするのですから、鐙と同じようなものがあれば良いわけです。
自分の足の幅よりも長くて、鐙と同じぐらいの幅があり、2cmぐらいの厚さのある丈夫な物を二つ準備します。
ホームセンターなどのDIYコーナーで売られている角材を購入すると便利です。
半端ものが安く売られている店で、ちょうどその大きさの物があれば二つで50円ぐらいで買えるかもしれません。
座面が広めの椅子も準備します。
2.練習方法
まず角材を肩幅より広く開いた足で踏みます。
踏む位置はもちろん鐙を踏むときの位置です。
踵を床に付けたまま軽くスクワットをし、足首の柔軟運動をします。
それから踵を上げて足の裏全体が水平になるようにし、体重が全て指の付け根と土踏まずの間にかかるようにします。
そしてそのまま踵を下げ、踵が床に付かないぎりぎりのところでまた踵を上げます。
これをすることでバランス感覚が養われ、また、足に鐙があたる部分の感覚を教えることができます。
体がふらつかずにできるようになったら、そのままスクワットをしてみましょう。
その際、足首を固くしてしまうのではなく上下に動かすことを意識します。
立ち上がった時に足の裏が水平に、しゃがんだ時に踵が下がっているようにするのです。
座面が広めの椅子と組み合わせて練習することもできます。
乗馬の時の姿勢をよく思い出し、股関節を開いて椅子に跨ります。
クッションなどを使って高さを調節しましょう。
それから鐙の位置に角材を置いて踏みます。
頭によくイメージしながら速歩のリズムで腰を上げ下げします。
そして軽速歩へと移行し、鐙に見立てた角材の上に立ちます。
鐙の位置がずれていると、立ち上がるのがとても難しく疲れるはずです。
しかし、正しい位置にあればそれほど力を入れなくても自然に立つことができるでしょう。
これらの練習は乗馬のイメージトレーニングになり、実際に騎乗した時に慌てない助けにもなります。
もし自転車によく乗るのであれば、そのペダルの踏み方を変えてみることもできます。
通常よりも少し前にずらして土踏まずよりも指よりで踏むようにし、漕ぐときには足首をよく動かすようにするのです。
これも、今まであまり意識的に使うことのなかった鐙にあたる部分の感覚を鍛えることができます。
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