図形練習のポイント|乗馬の馬場での練習

乗馬の技術を向上させ、細やかな動きができるようにするために図形練習は欠かせません。

号令の意味や上手に図形練習をするポイントを頭にいれておけば、練習時間を効率的に使うことができるでしょう。

1.図形の種類

乗馬の図形練習にはいくつもの種類があります。

有名なものには巻乗り、半巻き乗り、八の字乗り、輪乗り、斜めに手前を変える、輪乗りで手前を変える、3湾曲蛇乗り、などがあります。

このような図形を描く練習をすることで、自分の馬の足元ばかりに気がとられるのではなく、自分と馬を一体化させたものとして外側から客観的に見ることができるようになり、乗馬の基本的なテクニックを身に付けることができます。

2.図形練習で注意すべきポイント

それぞれの図形練習を成功されるには、抑えておくべきポイントがあります。

まず「巻乗り」は蹄跡の内側に直径8メートルほどの輪を描いてから蹄跡に戻る運動です。

乗り手の見ている視野が狭いと、小さな円になってしまったり円がいびつになったりします。

馬場全体を見渡すような気持で真ん丸を描くように心がけましょう。

また部班での「順次に巻乗り」の時には、先頭の馬が描いた円の線をなぞるようにします。

「各個に巻乗り」のときには、先頭の馬と動きが完全にシンクロするように同じタイミングと速さで円を描きます。

「半巻乗り」は小さめの半円を描きながらUターンすることです。




ここで時々ある勘違いが、巻乗りの半分だから円ではなく半円を描く、と誤解して馬をドーム型に進ませることです。

正しい半巻乗りは緩やかに蹄跡に戻っていくので、ドーム型よりも滴型に近くなります。

これも、各個に行う場合と順次に行う場合で気をつけるポイントは巻き乗りと同じですが、各個に半巻乗りをすることで先頭を交代する意味もあるので覚えておきましょう。

「八の字乗り」は蹄跡の内側に二つの円を描く形になります。

巻乗りと同じように弧を描きはじめ、半円が描けたところで手前を変えてもう一つの円を描き、また手前を変えて最後の半円を描いて蹄跡に戻ります。

駈歩の場合、二回の明確な手前変換が必要になります。

「輪乗り」は巻乗りより大き目な円を描くことで、指示があるまでその円を回り続けます。

「斜めに手前を変える」は長蹄跡の端から3メートルほどの所から、点対称になる反対側の長蹄跡の端から3メートルほどの所までを直線で進ませることです。

この時もしっかりと目的地を見ていないと直線を描くことができません。

「輪乗りで手前を変える」は輪乗りの真ん中にS字を描くようにすることですが、この場合にいうきれいなS字とは、輪乗りの半径を直径とした半円を二つ正確に並べた線のことです。

この運動には、馬にも人にも集中力が求められます。

駈歩でこの運動をすると頻繁に手前変更をすることになり、とても良い練習になります。




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この記事を書いた人

当サイトの管理人。元々無趣味な人間だったが、様々な趣味を試すうちに、今では超多趣味人間に。同じように趣味を探している人の役に立ちたく、本サイトを運営しています。

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