フィギュアスケートにおけるエキシビションは、決められた要素を含まなければならない試合とはまた違います。 選手も観客も試合ではできない演出や表現を楽しむ事ができます。
1.エキシビションの楽しみ方
フィギュアスケートのエキシビションは、大きな試合で全ての競技が終了した後に行われます。 冬季オリンピックや世界選手権で5位以内の選手及び開催国の選手が滑ります。試合のように採点や順位などがない演技です。エキシビションに出場することはとても名誉であり 素晴らしいことです。
普通の試合と違いエキシビションでは技や演出の制限はありません。演技時間も規定はなく 衣装や小道具の使用も制限はありません。 逆にそれを楽しんで上手く使う事が良くあります。また、選手の表情にも違いがあるかもしれません。
試合などはやはり緊張しますし、ジャンプやスピンの成功率などがかなり気になる所でしょう。そういったものをある程度取り除いて、演技ができるので楽しめるのではないでしょうか。
試合のようなプレッシャーもなく各々の個性を生かし、また試合と違ったのびのびとした演技を見ることができます。また、衣装などにも注目したいものです。上着を脱いだり、少しユーモラスのある着ぐるみのようなものであったり、或いは少しセクシーな衣装だったりするかもしれないです。
そういった演出はやはり試合ではできませんので エキシビションならではの楽しみと言えるでしょう。中には試合よりエキシビションの方が楽しみだと言うファンの方もいらっしゃる様です。
入賞圏内に入るようなトップ選手であれば、エキシビションに招待される事を聞く前からあらかじめ想定してエキシビション用のプログラムを用意しています。
用意すると言うからには試合用のショートプログラム・フリースケーティング、そしてエキシビションと3つの練習が必要になります。エキシビションの練習をするならショートやフリーの練習をもっとしっかりしたらいいという声があるのかもしれません。
選手にとってはそれが負担になることもあるかもしれませんが、逆にエキシビションに臨むと言う心の余裕がなければ難しいのかもしれません。
少し前まではフィギュアスケートにエキシビションがなかったように思います。その頃は確かアンコールに応えて、上位の入賞者が各々得意なジャンプやスピン或いは フリーなどの一部分を少し滑ったりして観客に見せていたような記憶があります。
どちらにしろそうやってショートとフリーを終えてから観客の前に新たに出てきて、演技をするのは、いつも応援してくれているスケートファンに対して感謝の気持ちを表現出来るひとつの場だと思います。
いつもと違う形でそれを表現出来るのはとても素晴らしい事です。また、それによって選手の表現力・滑りなど、全てにおいて一回り大きく成長すると思います。
コメント