ボルダリングの体の動かし方は様々です。
壁の中での動きは制限されていますが、正確な動かし方を学ぶことで、より自由なムーブをすることが出来ます。
今回は「インサイドフラッギングのやり方 | ボルダリングの体の動かし方」です。
1. 壁と身体の間を通せ
「アウトサイドフラッギングのやり方」では、アウトサイドフラッギングという身体の外側から、足を伸ばしてバランスをとるテクニックについて解説しました。
今回は、そのアウトサイドフラッギングの“対”となるテクニック、「インサイドフラッギングのやり方」についてお話します。
インサイドフラッギングはその名の通り、壁と身体の間、“内側”を通してバランスをとるテクニックです。
インサイド、アウトサイド両方に共通しているのは、フットホールドは片方しか踏めない状態で、踏んでいない方の足を流して伸ばしていくということです。
実は、このムーブを使う機会はアウトサイドフラッギングに比べれば、それほど多くはないと思います(筆者で言えば、4年のクライミング歴で、10回程度しかやっていません)。
「じゃあ、覚えなくていいのかな?」なわけがなく、上手く決まればアウトサイドよりもバランスが安定させることが出来るムーブです。
筆者の10回も「これしかない!」という状態になった時、絞り出したムーブがインサイドフラッギングでした。
2. 使いどころを見極める
では、その“懐刀”のようなインサイドフラッギングというテクニックは、どのタイミングで使えばいいのでしょうか?
まずは、インサイドフラッギングを使うことで、足の踏み替えを省略したい時です。
左手、左足で保持して右手をクロスで出していきたい時、セオリーでは右足に踏み替えて腰が入れて右のクロスを出していきますが、ここでインサイドフラッギングを使えば、踏み替えの一手を省略することが出来るのです。
特に手数の多い“長物課題”では、その一手を省略して力を温存することが、完登へと繋がっていきます。
コツとしては、アウトサイドフラッギングと同じく、伸ばした足先をしっかりと壁にスメアすることです。
インサイドフラッギングをすると、小指が壁に向くので、小指を壁に当ててスメアを決めていってください。
出来ればアウトサイドフラッギングと合わせて、適当なホールドも保持した状態で、足を内側、外側の両方に通してみて、自分のバランスが安定するポイントを探っていくことで、上達も早まっていくので、一度試しにやってみましょう。
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