フォロースルーとは、ダーツのスローイング動作において、最後のフィニッシュ動作となります。
これからやり方を説明していきますが、あくまでスローイングの確認動作の1つとして考えて頂けたらと思います。
1.フォロースルーのやり方
基本的にフォロースルーで求める事は形です。
正確に言うとすればリリースが終わった瞬間から腕を止めるまでがフォロースルーと言うのですが、フォロースルーとして認識するのは腕を止めている時の形だけで大丈夫です。
自分のイメージ通りの形になっているか、イメージと違う形になってしまっているのか。
フォロースルーを意識しすぎてしまうと、フォロースルーの形にこだわりすぎて一番肝心なリリースなどに意識が行きにくくなってしまうので注意して下さい。
ですが、全く意識しないのも確認が出来なくなってしまうので良くありません。
ですので、フォロースルーを意識するのではなく、リリースからフォロースルーに入りフィニッシュ時に腕を止める時間を作って、その時の形を見てフォロースルーがしっかり出来ているかの確認をするようにして下さい。
1.キレイなフォームの人はフォロースルーがキレイ
せっかく投げるのならキレイなフォームで投げたいと思う方がほとんどだと思います。
カッコイイ投げ方、美しい投げ方の方に共通しているのはフォロースルーが美しい事に繋がります。
フォロースルーの形に拘ればフォームは美しくなります。
何故かと言うと、フォロースルーは動作の中で唯一止まっている時があり、動作というより姿勢という見方が出来るからです。
腕が伸び、手首が返り、ピタッと止まっているだけでフォームが美しくなります。
ですが、どんなにフォームが美しくても狙った所をことごとく外していたら意味がありません。
むしろ、ダーツを始めたらわかりますが、フォームがキレイでも狙った所に刺せない人より、フォームがキレイで無くても狙った所に刺せる人の方が間違いなく正解になります。
フォロースルーに求めるのは見た目だけではありません。
見た目より大事な事を確認する為にフォロースルーがあるのです。
2.フォロースルーで見えてくる事
フォロースルーでは主にどのような事が確認出来るかを説明していきます。
原因がわかった時、直すのはフォロースルーでは無く他の動作にあるという事は忘れないで下さい。
1.腕の伸び方
腕が真っ直ぐ(左右のブレが無く)伸びているかの確認はフォロースルーで出来ます。
狙った所より左右にブレる事が多い場合、腕が真っ直ぐ動いていない為に左右にズレている可能性があります。
これはリリースの瞬間から数ミリでも左右にズレていると起こります。
この時のフォロースルーは腕が右か左にズレて止まる事が多いです。
ここで注意が必要で、フォロースルーをいくら真っ直ぐに直しても直りません。
リリースがズレているので、リリースを修正して下さい。
右に集まるなら少し左に、左に集まるなら少し右にリリース位置をずらして下さい。
そして、狙った所に刺さった時のフォロースルーの形を新しく覚えて下さい。
これがフォロースルーでの調整です。
上下のズレの場合はフォロースルーの高さを確認して下さい。
狙った所より下に行く時はフォロースルーを上げ、上に行く時はフォロースルーを下げて下さい。
押し投げの方の場合はリリースをゾーンで捉えられる為、フォロースルーを上下させる事で高さの修正が可能です。
振り投げの方の場合は、左右の修正は先程のやり方で可能ですが、高さの調整はリリースのタイミングを早くしたり遅くしたり、リリースの高さを上げたり下げたりする必要があります。
フォロースルーが下に流れる形が基本な為、フォロースルーで高さの調整は難しいです。
2.手の形
押し投げの意識が強い方の場合は、指がしっかり開いて伸びていて掌が下を向いている形が理想です。
指が伸びていなかったり、手が丸まった形でフォロースルーが決まっている場合、リリースのタイミングがズレた事でダーツを押すべきタイミングで手首の返しを使って誤魔化して投げた可能性があります。
振り投げの意識が強い方の場合は、手首がしっかり返り、指が下を向いている形が理想です。
振り投げの方はダーツを抜くイメージが大切で、手首を返す事で自然と指からダーツが離れ、押す事なくリリースする事が大事です。
ダーツを手から抜く前に押しの動作を入れてしまうと手首の返しが出来なくなり、失投に繋がります。
この時のフォロースルーは指がしっかり伸びた状態で下を向いたり、最後に下がるように流れて行く腕の動きが無い事が多いです。
今説明したフォロースルーはあくまで一例で、人によってフォロースルーの形は最初から違うので、参考程度にするようにして下さい。
フォロースルーを意識し過ぎる事でスランプに陥る方もいるので、あくまで確認動作だという事をとにかく忘れないようにして下さい。
そして、キレイなフォームを目指し過ぎず、自分が思い通りに投げれるフォームを目指して下さい。
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