ダーツは上下同様に左右にも狙い分ける事が必要になってきます。
左右の投げ分けはやり方が2通りあり、立ち位置を変えるやり方と、同じ位置から体の向きを変えて投げるやり方があります。
1.左右の狙い方を覚える練習方
上下の時と同じようにまずは左側を狙う感覚を覚えて、次に右側を狙う感覚を覚えてから投げ分けるという流れで練習していきます。
左側なら11、右側なら6をターゲットにして練習していきます。
基本的に立ち位置を変えて投げる方の場合は、11、6の場合はブルを狙う時と同じ距離、高さで投げられるのでそこまで難しくないと思います。
ですが、ブルを狙う時の立ち位置から投げ分ける場合はしっかりとした練習が必要です。
1.立ち位置を変える投げ方の長所短所
左側を狙う時は自分が左側にずれて、右側を狙う時は右側にずれてから投げる。
この投げ方で左右投げ分ける場合、メリットは中心からの上下の投げ分け方さえ覚えてしまえば、あとは左右に立ち位置を変えるだけでどこでも同じ距離感で投げられるという事です。
11を狙う場合、11をブルだと思って立ち位置を決め、11をブルだと思って投げればブルの時と同じ感覚で狙う事が出来ます。
6の時も右側に立ち位置を変えて同じように投げるだけです。
ブルの時と同じ感覚で他のナンバーを狙えるというのはとても強みになります。
ですがデメリットもあり、3投のリズムを立ち位置を変えるという動作で崩したり、立ち位置を決め直す時に目線をターゲットから切って足元に合わせてしまう為、次に投げる時にまた目線をターゲットに合わせる事から始めないといけなくなってしまいます。
狙うターゲットが違うので、目線を切ることはそこまで気にならないと思うかもしれませんが、ボードから一度目線を切ると、ピント調整などもやり直さなければいけないので、意外と目が疲れます。
何よりリズムを崩すというのが一番のデメリットになってきます。
2.ブルを狙う立ち位置から投げ分ける投げ方の長所短所
立ち位置を変えずに投げ分ける場合は、体の開きの角度を調整して左右を投げ分けます。
重要になってくるのは下半身で、前足を軸足として、後ろ足の位置を左右に動かすことで上半身の形はブルを狙う時のまま左右に投げ分ける事が出来ます。
左側を狙う場合は、後ろ足を右側にずらす事で上半身が自然と左側を向きます。
右側を狙う場合は、後ろ足を左側にずらす事で上半身が自然と右側を向きます。
バスケットボールで使われるピポットの感覚でやるとわかりやすいと思います。
メリットは、後ろ足をずらすだけなので、ターゲットから目線を切ることもなく、リズムも崩す事なく投げられる事です。
デメリットは、距離がブルの時より長くなる為、狙える感覚を覚えるまで練習が必要という事です。
リズムが変わってしまう覚悟で立ち位置をずらして同じ感覚に近付けて投げるか、リズムを重視してそのままの位置から投げるかです。
これはこれが正解というものはありません。
プロの方々もどちらのタイプも存在します。
自分が良いと思った方を取り入れましょう。
3.どちらでいくか決めたら練習
練習方は、上下を狙う練習法の横バージョンと言った感じです。
11、ブル、6のターゲットを使って左から右に11、ブル、6と投げ分ける。
今度は右から左に6、ブル、11と投げ分ける。
自分のレベルに合わせてダブルをターゲットにしてみる。
3つのターゲットをランダムな順番で投げ分ける。
と言った流れになります。
立ち位置を変える投げ方をやってみたら足が疲れたり、立ち位置を変えない投げ方だと全然狙えなかったり…。
そのような時は逆のやり方も試してみましょう。
思わぬ発見があるかもしれません。
もしくは気分で立ち位置を変える時もあれば、そのまま体の開きを変えて投げる時もある。
このやり方も良いです。
その時この投げ方の方が入る気がするという直感は、頼ってみると物凄く投げやすい事が多いです。
色々試してみましょう。
2.上下と左右を組み合わせ斜めに投げ分ける
上下と左右の投げ分け方を覚えた事で、斜め方向の投げ分けも出来るようになります。
もちろん練習が必要ですが、考え方としては上下の投げ分け方と左右の投げ分け方を組み合わせていくイメージになります。
これも最初はターゲットを左上、左下、右上、右下の4つに分けて、それぞれの場所に投げる投げ方を覚えてから投げ分ける練習を始めて下さい。
1.クリケットナンバーを使う練習法
左上が12、左下が、7、右上が18、右下が2を狙うのが理想ですが、7、2を16と15に変えて練習していく練習法です。
左上はクリケットナンバーが無いので12を使用しますが、残りの18、16、15はクリケットというゲームで使うナンバーなので、この練習で狙う感覚を掴んでいくのが目的です。
投げ分け方ですが、ブルを狙う投げ方を基準に、立ち位置を変える方は立ち位置を決めてから腰の押し引きで上下を合わせ、立ち位置を変えない人は後ろ足の位置で左右を合わせて斜めに投げ分けます。
立ち位置を変える方はもちろん立ち位置が先になりますが、立ち位置を変えない方は上下左右どちらを先に合わせても構いません。
基本的には上下を合わせてから左右を合わせる方が多いです。
斜めの投げ分けで難しいのは、上下の感覚と左右の感覚の2つを上手く合わせなければいけない為、立ち位置を変える方は細かい立ち位置の微調整、立ち位置を変えない方の場合は距離感の微調整が細かく求められるということです。
これも練習を重ねて感覚を掴むしかありません。
ですが、上下を含めてこれらを全てマスターすれば、どこでも投げ分けられる事になります。
地味な練習になってしまいますが、上達する為にもぜひ取り入れてみてください。
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