登山での歩き方で大切なのは、できるだけ無理がなく疲れにくく、バランスよく安定して歩くことが大切と言われております。
登山では荷物を背負ってでの歩きになるため、重心を考えた歩き方や、無理のないペース配分の歩き方などのポイントをご紹介します。
1.登山での基本的な歩き方
登山ではゆっくり一歩一歩静かに身体の重心を移しながら歩くことが基本的な歩き方となります。足を踏み出したら、靴の底全体でフラットに接地し地面をとらえるようにします。
フラットに地面に設置することでスリップしにくくなります。特に下りにスリップ事故が起きやすいですが、急な登りや下りの道では、ストックなどの杖を使うとバランスがとりやくなります。
また両足の間隔を肩幅ほどにあわせて開き、前方5メートル位から足元までの登山道の様子を見ながら、なおかつ歩幅は大股にならないように狭くした方が良いです。
歩く際の姿勢においては、前かがみになったり、着地がつま先や踵に偏っているとバランスを崩しやすく疲れやすくなってしまいます。
身体の軸が地面を踏んでいる足の靴の底から胴体、頭へとまっすぐに垂直に伸びていることが登山をする上での理想的な歩き方とされています。
歩くペースにおいては、登山口を出発し最初の30分程度は、身体を慣らすため会話ができるくらいのゆっくりとしたペースで歩きます。その後は、無理なく呼吸を続けられるペースを保ちます。息切れが激しいほどのオーバーペースは禁物です。
2.急な坂や段差の歩き方
急な坂の登りではペースを抑え、歩幅の目安として、こぶし3つ程の間隔程度と小刻みに歩きます。石や砂地などの滑りやすい斜面のの登りでは、足を逆ハの字に置くと滑りにくくなります。
また斜面の下りでは、惰性にまかせて下りると足腰に負担がかかるため、速度および歩幅をセーブしゆっくりとした重心移動と、やはりフラットな着地を心がけることが大切です。
段差が連続していたり、段差が大きい場合には、正面向きではなく足を斜めに上げ下げして歩幅を小さくすることで負担が軽減し歩きやすくなります。
3.休憩の取り方について
登山での歩き方でもう一つ大切になるのが休憩をとるタイミングです。登山口を出発し30分経過後ぐらいで一度休憩を入れます。
その後はだいたい1時間毎に、安全な場所を見つけ5~10分程度休みを取ることをお勧め致します。この時に身体を休ませるとともに、水分やエネルギー補給も心がけます。
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