女性にとって生理痛は、程度の差こそあれ、ツライものです。
これには様々な原因が関連していますが、ヨガをして生理痛が緩和されたという声は少なくありません。
こちらでは、生理痛に効果的なヨガのポーズをご紹介します。
1.どうしてヨガが生理痛に効果的なの?
生理痛は、子宮から経血が剥がれ落ち出ていく際に、子宮が収縮することで感じる痛みです。
これに喫煙、過度な飲酒、下着による締め付けが重なると、症状は重くなります。
冷え性やストレスも生理痛につながります。
これに対してヨガは、深い呼吸をしながらポーズをおこないます。
深い呼吸により筋肉がほぐれ、骨盤や姿勢を矯正します。
結果として、体のめぐりが良くなり血行が促進されます。
生理痛に関連する子宮は骨盤にあります。
骨盤が正しい位置に調整されると、血行が良くなり生理痛も緩和されるという仕組みです。
2.生理痛に効果的なヨガのポーズ①合蹠(がっせき)のポーズ
合蹠のポーズは、股関節をほぐすことで本来の正しい位置に調整するヨガのポーズです。
骨盤周辺の血行が良くなることで、生理痛が緩和されます。
まずあぐらをかいて座り、呼吸をします。
左右のひざの高さが同じか確認し、おしりの肉を内に入れるようにします。
心が落ち着いたら足の裏同士をピタリと合わせて背筋を伸ばします。
骨盤を立てるイメージを持つと、いいでしょう。
前方の床に肩幅に広げて手を置き、息を目一杯吸い込みます。
この時、背筋を伸ばし前方を見ます。
吐きながら、手を前方に移動させていきます。
上体も倒しますが、お尻が浮き上がらない程度にします。
手のひら全体がついているようにしましょう。
遠くまで行けたら、呼吸を繰り返しポーズをキープします。
呼吸を繰り返すことで柔軟性がつき、手がまだ前方に動かせそうなら動かします。
そしてまた呼吸を繰り返します。
息を吸いながら上体を起こし、戻ったら息を吐いて脱力します。
足のうちくるぶしより指3~4本分のところに「三陰交(さんいんこう)」というツボがあります。
合蹠のポーズから元に戻ったら、ツボのところにそれぞれの手のひらを乗せて温めます。
ぐいぐいと押すと刺激が強すぎることもありますから、温める程度にしましょう。
ポーズでは、股関節が伸びる気持ち良さを楽しみます。
3.生理痛に効果的なヨガのポーズ②弓のポーズ
弓のポーズでは、背骨や脊髄の神経に刺激を与えほぐし、ホルモンの分泌を促します。
生理痛はまさに女性ホルモンに関係していますから、緩和にもつながります。
弓のポーズでは、首から足までのほとんど全身の筋肉を動かすので、血流が良くなり、生理痛の原因の1つとされる冷え性を改善できます。
まずうつ伏せになり腕は体に沿わせます。
ひざを曲げて、お尻につけるようにします。
両手でそれぞれの側の足の甲か足首をつかみ、息を吸いながら上に上げていきます。
足は、できるだけ同じ高さになるように上げてください。
背中を反らせてポーズをキープします。
呼吸は止めずに、繰り返します。
余裕があれば前後に体をゆらゆら揺らしてもいいでしょう。
息を吐きながら、足を下ろし、手をほどいてうつ伏せになります。
4.生理痛に効果的なヨガのポーズ③チャイルドポーズ
ヨガのチャイルドポーズは簡単なポーズですが、心身のバランスをとったり心が安らぐ効果があります。
生理痛でイライラした心を平穏な気持ちにしてくれるでしょう。
正座をし、両足の親指をくっ付けます。
ひざは腰幅に開き、かかとの上におしりを乗せます。
息を吸いながら上体を床に下ろします。
足と足の間に上体を置くイメージです。
呼吸を30秒程繰り返したら、息を吐きながら上体を起こします。
正座に戻ったらリラックスします。
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