前屈立ちは騎馬立ちと同様にテコンドーを習う人が一番初めに教わる初歩の立ち方の1つです。
テコンドーの型の試合、審査では立ち方が評価の7割を占めていますのでここで正しい立ち方を意識して練習に取り組むことで型や基本の重心移動などテコンドーにおける根幹をなす技術が上達します。
1. 前屈立ちの基本練習
前屈立ちは両足のスタンスを縦に骨盤の幅の約1.5倍、横に骨盤の幅に開いて、腰を落とした立ち方です。
前足の膝と股関節の力を抜いて柔らかく曲げ、後ろ足は地面を踏みしめてぴんと張ります。
ここでは前屈立ちの基本練習について解説します。
1.両足で地面に根を張る
前屈立ちは騎馬立ちと同じく最も初歩的な立ち方です。テコンドーを学ぶ上で前屈立ちが出てこない型は存在しないといっても過言ではありません。そのくらい重要な立ち方です。
練習方法としては、まず正しい前屈立ちの立ち方をしっかり覚えましょう。
前屈立ちの足幅は縦方向に骨盤の約1.5倍ほど広くスタンスを取ります。横幅は骨盤の幅とちょうど同じくらいか親指一つ分広くとります。
前足の膝を軽く曲げてつま先は正面に向けますが、後ろ足は対照的に曲げずにむしろつっかえ棒のように張り、15°ほどつま先を外側に向けます。
初心者の方は足幅がうまく取りづらく、極端に広すぎたり狭すぎたり、さらには立っているときにふらついてしまうという悩みを抱える傾向が多いようです。
そこで骨盤を基準に足幅を調節し、さらにただ立つだけではなく「両足で地面を踏ん張る」ように心がけて下さい。
例えば、目の前から壁が押し寄せてきたときあなたはどうやって押し返しますか。必ずどちらかの足が前になり、さらに両足で必死に踏ん張ろうとしますよね。
前屈立ちはその立ち方がそのまま生きます。まずは両足で地面に根を張って踏ん張る意識で安定した立ち方を目指しましょう。
ここができれば前屈立ちは半分マスターできたも同然です。
2. さらにワンランク上の前屈立ち
さて、上記では前屈立ちの基本について説明しましたが、今度は実際に突きを加えたより型の動作に近い上達のコツ、ポイントについて説明します。
まずは基本となる立ち方で土台を固めることで体の使い方をしっかり理解し、突き蹴りや受けでも生きるように仕上げていきましょう。
1. 前に移動しながらも突き終える瞬間に地面を踏ん張る
上記では前屈立ちの基本について述べましたが、さらにワンランク上の型の動作を身に着ける秘訣について説明します。
前屈立ちは最も基本的で一番初めに習う立ち方なので重心や連動の感覚をしっかり掴みましょう。
まず、その場で前屈立ちの態勢を取るのですが、前屈立ちは基本的に攻撃のための立ち方です。前に移動しながら突きを打つパターンを紹介しましょう
移動しながら中段突きを行うのですが、突きを打ち終わったときに前のめりにバランスを崩す初心者の方は多い傾向にあります。
そこで「突き終わった瞬間にぴたりと固まる」「移動は力を抜いて柔らかく、止まる時は岩のように固くなる」イメージで行いましょう。そうすることで移動は力みなくスムーズになりますし、打ち終わった後ふらふらと不安定になることなく、しっかり止まることが可能です。
前屈立ちからの移動正拳中段突きは基本中の基本なので、繰り返し練習しましょう。型においてまずは立ち方からしっかり取り組める人は必ず上達します。
まずは、立ち方から入り、次に連動、移動を意識して練習に取り組んでみて下さい。
以上がテコンドーにおける前屈立ちの練習方法と上達のコツです前屈立ちはITF、WTF問わずテコンドーにおいて前に移動しながら攻撃を出す立ち方の基本ですので前足は軽く曲げ、後ろ足はぴんと張ることと、地面を両足で踏ん張ることを意識して練習しましょう。ご清聴ありがとうございました。
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