フィギュアスケートの練習もコンビネーションスピンまでマスターできるようになったら、残す技はジャンプです。
華麗さと美しさが売りのフィギュアスケートにもダイナミックに魅せる大技のジャンプがあります。
ただこのジャンプの練習方法は国によって多少違ったりします。
空中で回転をするというのは、軸がブレれば上級者でも転倒してしまいます。
危険を伴う技のため、高い位置から吊るされたような状態で練習をするところもあります。
飛ぶ瞬間、コーチなどが吊った紐を引っ張り、軸がブレないで飛ぶという感覚を教えるためだと思います。
日本ではあまりこのような練習はしません。
ではどうやって大技のジャンプをマスターしていくのか……
まずは両足ジャンプを覚えましょう。
1.飛び跳ねる
両足ジャンプとはその名の通り両足で飛ぶことです。
まず、スケート靴を履いた状態で飛び跳ねることができるか確認します。
足を伸ばしたままでも曲げて飛び跳ねても、その状態は問いませんが両足で飛び跳ねてください。
着地した時、しっかりと足の上で床を捉えている、そんな感覚があればよいのですが、着地した時に前のめりになったり後ろに引っ張られていくような感じがあれば飛び跳ねた時の軸がまっすぐではないので、まっすぐ飛び跳ねる練習をしてください。
垂直跳びをするような感覚、頭のてっぺんからまっすぐで、飛び跳ねる時に頭のてっぺんを引っ張られる感じであれば、まっすぐ飛び跳ねていることになると思います。
可能でしたら、飛び跳ねてから着地までの経過を録画するとよいでしょう。
固定カメラを設置すればひとりでも録画は可能かと思います。
続いてリンクの上でも同じことを繰り返してみてください。
氷上では着氷の際、思わず滑ってしまうかもしれません。
バランスを崩さない程度であれば許容範囲内です。
バランスを絶対に崩さないよう気を付けながら練習することも早く上達するコツです。
2.両足ジャンプ
飛び跳ねることができたら、飛び上がると同時に回転を加えます。
両足スピンと同じ要領で、まず両足を揃えて立ちます。
両手を広げ、回転したい方向に振ることで勢いがつき回転します。
着氷のままだと両足スピンになりますので、両足を揃えたままで回転と飛び跳ねを同時に行います。
高く飛び跳ねようとしなくていいです。
わずかでもエッジが氷上から離れていればいいです。
回転も、1回転しようと思わなくていいです。
半回転でもいいですし、少しだけ横になっただけでもいいです。
少しずつ、回転を加えて飛ぶという感覚をここで知ってください。
半回転から1回転としっかり空中で回転できるようになり、着氷した時も両足で、前かがみになったり後ろに転倒しなくなれば両足ジャンプの完成です。
また、少し滑走をつけて両足で踏切り前方に飛ぶこともできればよいかと思います。
滑走でスピードがついた時のジャンプも、これで感覚が理解できるかと思います。
ここまで覚えてきたのですから、どう練習すれば上達に繋がるのかもわかってきていると思います。
苦手と感じるところを疎かにしないこと、ウォーミングアップと合わせて基礎の復習をすることなどです。
少しでもイメージするフィギュアスケートが滑ることができるよう、日々鍛錬です。
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