今回は、バンカーでのボールの状況の一つである「目玉」と呼ばれる状況についてみていきたいと思います。
この「目玉」がどういうもので、どのようにこの状況から脱出したらよいのかを見ていきたいと思います。
1.目玉とは
バンカーがゴルフのハザード(罠)の一つであることはすでにお伝えしておりますが、ではこの「目玉」とはどのような状況なのでしょうか。
目玉とは、状況としてはバンカーの砂の中にボールが埋まってしまっていて、ちょうどボールを上から見たときに目玉焼きのように見えることからそのように呼ばれています。
では、なぜそのような状況になるかというと、主にガードバンカーでなることが多いのですがショートアイアンやウエッジなどを使って高いボールの球筋でグリーンを狙った際に起きやすい状況になります。
高いボールを打ってグリーンに乗ればボールはグリーン上に止まりやすいですが、逆にグリーンに乗らないとガードバンカーにボールが真上から落ちてしまうので今回見ていくような目玉になりやすくなってしまいます。
グリーンを攻めた結果の状況なのですが、成功するかどうかで天国と地獄ほどの違いが出てしまいます。
ただ、しっかりとした打ち方さえ覚えてしまえば最小限のミスで食い止めることができるのでこの機会にその打ち方を次から見ていきたいと思います。
1.目玉からの打ち方
それでは、目玉の状況からの打ち方を見ていきたいと思います。
通常のバンカーショットであれば、左足を引いたオープンスタンスに構えてフェースの向きを右に向けた状態にしバンスを使えるように構えます。
しかし、この目玉のときはボールが砂に埋まってしまっており、ボールの下にクラブヘッドを入れていくことができないので構えやフェースの向きを変える必要があります。
ではどのように構えるかというと、ボールの位置はスタンスの中央に置きます。
そして、スタンスは左足を後ろには引かず通常のショットと同じように目標方向の飛球線に対して平行に立ちます。
クラブフェースの向きは、ここがポイントなのですが、目標方向よりも左を向けて構えるようにします。
ボールが埋まっていなくてこのようにクラブフェースを左へ向けて直接ボールを打てば初めからボールは左へ飛んでいってしまいます。
しかし、通常のバンカーショットもこの目玉の状態のときも直接ボールを打つショットではなくバンカーの砂をクラブヘッドで打ち、その砂の爆発の力でボールを飛ばすショットになるのでクラブフェースの向きが左を向いていてもクラブを振っていく方向にボールは飛んでいきます。
ゴルフのバンカーショットにおいてそこが感覚的に難しいところですが、バンカーショットを何度も繰り返すうちにその感覚がわかってくると思います。
目玉から脱出する構えはこれでできたので、あとは振っていくだけですが、振り方にもポイントがあります。
通常のゴルフのショットはしっかりフォロースルーを取って打つことが重要ですが、この目玉のときはボールが砂に埋まってしまっているのでフォロースルーを取ることができません。
それなので、フォロースルーを取らないでボールの手前の砂を打って終わりというようなスイングをします。
そして、全部の力をインパクトに集中するようにドンっとクラブをボールの手前の砂に当てて終わりとします。
この目玉のショットはゴルフの中では特別な打ち方なので1ラウンドのうちに何度も使う技術ではありませんが、知っておかないと目玉の状況になったときに脱出できなってしまうので必ず覚えておくことが必要です。
この目玉の練習はあまりできるものではないのでバンカー練習ができる機会がありましたら通常のバンカーショットとは別に是非何球かはこの打ち方を試しておくことをお勧めします。
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