虎立ちの立ち方とコツ | テコンドーが上達する練習方法

虎立ちは後屈立ちをさらに後ろ足に体重配分をかけて前足をつま先立ちにする立ち方です。次の動作に移行しやすくなる上に、金的を守ることもできる実用的な立ち方です。

テコンドーにおいて実戦的な受け技な立ち方の1つです。

テコンドーの型の試合、審査では立ち方が評価の7割を占めていますのでここで正しい立ち方を意識して練習に取り組むことで型や基本の重心移動などテコンドーにおける根幹をなす技術が上達します。

1. 虎立ちの基本練習

虎立ちは両足のスタンスこそ後屈立ちと同じですが、後ろ足に9割、前足に1割の体重を配分します。つまり、後屈立ちよりも後ろ足に体重を多く乗せた立ち方なのです。

ここでは虎立ちの基本練習について解説します。

1.虎をイメージして背中を軽く曲げてためを作る

虎立ちは前足の蹴りを自在に使い、さらに金的の防御にもなる実用性に富んだ立ち方です。テコンドーを学ぶ上で試合でも前足で相手をコントロールするために多用します。

虎立ちは、獲物に飛びかかる虎のように体勢をやや丸くして、後ろ足に9割、前足に1割の体重を配分する立ち方です。

昔のテコンドーにおける組手では一番理想的な姿勢だったとされています。

とはいえ、虎立ちで構えて戦う人はいません。

野生動物は獲物を捕まえる前に、一時的に飛びかかるための姿勢、ためを作りますよね。虎立ちのスタンスは前足の蹴りのための準備段階になります。

テコンドーの型の中でも後ろに飛び下がり、着地と共に虎立ちの構えをしてから蹴りに移行する場面もあります。また、前に飛び込んでくる相手を虎立ちからの前蹴りでけん制するなど、組手にも通用する立ち方です。

虎立ちは前足を軽く引いて、軸足となる後ろ足に体重を預けます。前足のつま先は地面に添える程度です。

そしてためを作るように背筋をやや丸めますが、背筋がやや縮こまる程度であり、背筋は真っすぐに伸ばします。

練習方法としては、まず正しい後屈立ちの立ち方をしっかり覚えましょう。そこから体重配分を前足1割、後ろ足9割とすれば虎立ちは半分マスターできたも同然です。




2. さらにワンランク上の虎立ち

さて、上記では虎立ちの基本について説明しましたが、今度は実際に受け技を加えたより型の動作に近い上達のコツ、ポイントについて説明します。

まずは基本となる立ち方で土台を固めることで体の使い方をしっかり理解し、突き蹴りや受けでも生きるように仕上げていきましょう。

1. 前に出てくる相手に合わせて虎立ちで下がる

上記では虎立ちの基本について述べましたが、さらにワンランク上の型の動作を身に着ける秘訣について説明します。

虎立ちは組手にも使える実用的な立ち方なので重心や連動の感覚をしっかり掴みましょう。

それには一人で行う練習よりもパートナーとの対人練習のほうが最も効果が出やすくなります。

まずパートナーに何でもいいので攻撃してもらってください。虎立ちで下がりながら前蹴りでカウンターを決めるのですがここで1つ注意点があります。

パートナーの攻撃を下がる時にスタンスを変えないこと、つまり虎立ちの姿勢を崩さないことです。

下がったときに上体が後ろにのけぞったり、足幅がずれたりすると前足でのカウンターがうまくいかないのです。

そこで「下がった後も立ち方や構えを変えない」イメージで行いましょう。そうすることで攻撃をよけた後にカウンターを決めやすくなりますし、すぐに次の動作に移ることが可能です。

虎立ちは組手で前に出てきた相手の攻撃を前足で合わせるために非常に多用しますので繰り返し練習しましょう。型においてまずは立ち方からしっかり取り組める人は必ず上達します。

まずは、立ち方から入り、次に連動、移動を意識して練習に取り組んでみて下さい。

以上がテコンドーにおける虎立ちの練習方法と上達のコツです。虎立ちはITF、WTF問わずテコンドーにおいて前足でのカウンターの基本となる立ち方の基本ですのでパートナーとの対人練習で下がった後もスタンスが変わらないことを意識して練習しましょう。ご清聴ありがとうございました。




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この記事を書いた人

当サイトの管理人。元々無趣味な人間だったが、様々な趣味を試すうちに、今では超多趣味人間に。同じように趣味を探している人の役に立ちたく、本サイトを運営しています。

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