素敵なフラダンサーとは、どんなダンサーなのでしょうか。
常に向上心を持ち、学ぶ姿勢を失わず、丁寧に大切に踊ることを忘れない。
他にも数え上げればきりがないうえに、数えているうちに自分の未熟さに気づかされて心が折れそうになってしまうので、その内で私が最も大切だと思っていることを上げさせていただきました。
言わば、私がフラダンスを学ぶ上での信条です。
人それぞれ信条というものは違うでしょうが、それを持っているか持っていないか、大切にしているかしていないかで、その人の踊りは違ってくるのではないかと思っています。
1.私の周りの素敵なフラダンサー
私が所属しているハラウには、いくつかのクラスがあります。
初心者さんのクラス、中級者クラス、上級者クラス、インストラクター養成クラス、ケイキクラス、イベントクラス。
年齢層は幅広く、ケイキクラスを除いて、下は20代半ばから上は60代まで、独身のOLさんからお孫さんが近々結婚するというお婆さままで。
その中でも、私が尊敬するフラダンサーの皆さんのお話をしたいと思います。
1.クプナさんチーム
このハラウには、レベルによるクラス分けの他に、年齢で分けられているクラスはありません。
ただ、レベル別のクラスの他に、先生がそれぞれの踊りのカラーなどによっていくつか選抜チームを作っています。
そのどこにも入っていない初心者と中級者クラスの何人かの方々から、先生に「自分たちにもチームを作ってほしい」と要望がありました。
皆さんクプナさんの年齢層の方々なので、先生は通常の週に1度のクラスの他にレッスンを増やして、体力的に大丈夫だろうかと心配されたのですが、その方々の熱意に負けてチームを新設しました。
私はそのチームを、アシスタントとしてお手伝いさせていただいています。
正直に言って、レベル分けすれば中より上にいる人は一人もいません。
振り付けを覚えるのにすごく手間取ってしまう方も何人かいますし、先生から受けた注意を次のレッスンまでにすっかり忘れてしまう方もいたりします。
でも、とてもとても素敵なチームで、彼女たちの踊りは人の心を打つ素晴らしい踊りなのです。
いつもお互いに助け合っていますし、お互いをとても尊重しています。
何より、このチームを作り指導をしてくださっている先生に対して、感謝の気持ちを常に持っています。
彼女たちのレッスンに同席していると、お手伝いしている私の方がたくさんのことを教えられているような気がします。
2.全てのハウマナたち
後輩の中に、いくつかのハラウを経験してきた人がいるのですが、彼女がよく「もうハラウを変わらなくていいかと思うと、それだけで幸せ」だと言います。
以前に所属していたハラウでは、熾烈な(?)ポジション争いがあり、その結果次第では派閥(そんなものがあるとは!)同士での中傷合戦が起きたり、先生にあることないこと告げ口する人がいたり、とまるでサスペンスドラマで犯行の動機になるような出来事がしょっちゅう起きていたそうです。
先輩に踊りのことを尋ねても、明らかにいじわると分かる態度で断られたり、大切な連絡事項をわざと回してもらえなかったり・・・もう恐ろしくてその先は聞けませんでした。
その彼女が、もう絶対に離れたくないと言ってくれるハラウ、そこに自分がいられるということが私の今の自慢です。
ポジションは先生が決めますが、常に平等に考えてくださっているので、文句を言う人を見たことがありません。
後輩にいじわるをする人はいませんし、聞かれたことには皆真剣に答えています。
なぜなら、人に教えることって自分がそのことを確認するのにとても役立つからで、皆それをよくわかっているのです。
そういうハラウになったのは、先生が常に生徒に対して真摯に向き合ってくれるからかもしれません。
常に平等に接してくださり、つまらない質問にも丁寧に答えてくださる。
そんな先生の心遣いが、ハウマナたちに伝わり、平和で気持ちの良い素敵なハラウを育てているのだと思います。
だから、うちのハラウのハウマナたちは、みんな素敵なフラダンサーに育つ素質を持っているのです。
これからフラダンスを学ぼうとしている方、またはフラダンスを学び始めたけれど、ハラウの雰囲気が合わないと感じている方、ハラウを選ぶときはそこの生徒さんにお話を聞いてみることをお勧めします。
気持ちの良いハラウに出会えるといいですね。
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