バレエのレッスンの基本はバーレッスンとセンターレッスンなのはわかるけれど、自分のやっていることが何を目指しているのかわからない、なんて感じることはありませんか?そこで、「30代後半から40代前半で始めるバレエのレッスン内容」について、考えてみたいと思います。
1.バーレッスンは踊りの基礎となる身体づくりでもある
バレエのレッスンは難易度の差はあれ、子供からプロまで練習している動きは基本同じです。
プリエから始まってグランバットマンまでバーでやってからセンターに移動。
センターではアダージオやピルエット、ソテ、アレグロ、グランワルツ、ターンなどをやっていくわけですが、
その基本となるバーレッスンは、基本の動作を学びながら、足と脚のストレッチをしたり、筋肉をつけたり、可動域を広げたりと、踊るために必要なトレーニングをしています。
例えばプリエではアキレス腱のストレッチ、タンジュでは足底や足首の筋肉を鍛えています。
それぞれの部位をトレーニングしながら一貫してお尻を締めることを先生から言われるお教室も多いと思いますが、
お尻を締め続けることによって、殿筋やハムストリングつまり、アンディオールに必要な筋肉を鍛えています。
バーレッスンの間はバーに頼ることもできるので、この時に自分の限界を超えるまで頑張ってみていただきたいと思います。
2.センターレッスンはより踊りを意識して音楽性を養う
バーレッスンでも音楽性は必要で、音楽の拍をきちんととることや、音楽のアクセントに反応して身体を動かすことはとても大切です。
センターレッスンはバーレッスンで練習したことに加えて、より音楽と一体となって動くことを練習する時間でもあります。
つまり、より踊りを意識したレッスンを目指しています。
バーで身に付けた、正確な身体の使い方をもって、音楽に合わせて踊るというのは、本当に難しいと痛感される方も多いと思います。
センターに出ると、いかにバーレッスンで練習していることが身についていないかを思い知らされるわけですが、
それによって、また次のバーレッスンへのモチベーションが上がるとも言えますし、
バーレッスンでやったことが何もできてなくても、単純に音に合わせて踊る楽しさを味わえるのもセンターレッスンの醍醐味でもあります。
バレエは踊りであり、たとえ発表会に出ないとしても、本来観ている人を楽しませるものですから、
皆さんもご自分が舞台に立っているつもりになって、センターレッスンを楽しんでいただきたいと思います。
このレッスンが身体のどこに働きかけているかがわかると、バレエがいかに辻褄の合った、合理的なものかを感じられて、面白さも増してきますので、
レッスン内容を理解して、さらにレッスンを楽しんでいただきたいと思います。
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