エレキギターを弾く人で、ギュイーンと鳴らすグリッサンド(通称グリス)というテクニックがあります。
エレキギタリストはよく多用していて、荒々しくも滑らかに響く音は、趣味で始めたばかりの初心者の人も聞いたことがあると思います。
そのグリッサンドのこととやり方について紹介します。
1.グリッサンドとは
グリッサンドとは、弦上を指で滑らせて音を出す奏法です。
指を滑らせるフレットの始点と終点が決まっているスライドとは違い、どちらかが決まっていないのがグリッサンドです。
そのため、演奏の中で自由に組み込みやすいのが利点の1つです。
フレーズの繋ぎで音を途切れさせないようにしたり、ポジションが変わるソロを弾くときなどに使います。
いろんなところでグリッサンドを使うと上手く聴こえるようになる便利なテクニックです。
使うだけで飛び道具的なサウンドが得られるので、ギターソロなどのミスをごまかすために弾いている人もいます。
ちなみに、私もよくやります。
もしかしたら、自分の好きなプロのギタリストもグリッサンドでごまかしている部分があるかもしれません。
2.エレキギターのグリッサンドのやり方
グリッサンドのことを知ったので、早速弾いてみましょう。
エレキギターのどのフレットでもいいので6弦を押さえてください。
なぜ6弦かというと、太い弦の方が、グリッサンドの効果をより感じることができるからです。
そこから、1番高いフレットまで指を滑らしちゃいましょう。
音が途切れなかったら、グリッサンドの成功です。
コツとして、思い切りよく滑らせることです。
その代わり、力まないようにしましょう。
また、アンプに繋いで、強く歪ませてやると気持ちいい音が出ます。
まさに、エレキギターならではの奏法です。
3.グリッサンドの種類
1.グリス・アップ
これはグリッサンドを低音から高音の方へ、滑らせるのがグリス・アップです。
低音から高音の方へというと、ヘッド側のフレットからボディの方へ滑らせるグリッサンドです。
低音から高音へ音が変わるので、強烈な音が鳴ります。
曲の展開が変わる時に弾くのがオススメです。
2.グリス・ダウン
一方でグリス・ダウンは、ボディ側のフレットからネック側へ滑らせるグリッサンドです。
曲の終わりの音を切る時に使う人が多いです。
グリス・アップとは違って、落ち着いたサウンドを出せます。
低音のリフにつなげるために、その前に使うのもかっこいいと思います。
エレキギターのテクニックの中でも演奏の色付けに最適なグリッサンド。
趣味で弾いている初心者から一歩、レベルアップした演奏をするために習得しましょう。
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