「パウ」はハワイ語で婦人用のスカート、サロンという意味で、「パーウー」と発音します。

ということは、日本で使われている「パウスカート」という呼び方は、スカートスカートという意味になってしまうので間違いですね。

これも「フラダンス」と同じで、日本人に馴染みやすく作られた呼び方だと思わるので、ここでもパウスカートと呼ぶことにします。

パウスカートの歴史

かつてフラを演じる時には、男性はマロかパウ、女性はパウを身に付けていました。
マロというのは「ふんどし」のような形の衣装で、上半身は裸でした。

パウは、カパ(樹の皮を叩いて作られた布地)で作られて、植物の染料を使って染めたり、模様を描いたりされていました。

他に、ティーリーフなどの葉っぱ、バナナの葉を漉いた繊維などをココヤシの繊維を編んだロープに結びつけて作られていました。

これはかなりの重量になるため、それを腰に巻いて踊るのは大変なことだったと思います。

そして、なんと女性も上半身にはレイ以外身に付けていなかったそうです。

この姿は、1820年にハワイにやって来たキリスト教の宣教師を驚かせ、フラを野蛮で低俗な踊りとして禁止させる原因の一端になったと言われています。

パウスカートは本来カヒコを踊る時の衣装です。
ゴムがなかった時代にはウエスト部分に紐を通してしばっていました。

現在でもカヒコを踊る時のパウスカートは紐式の物を使用します。

現在のパウスカート

今はレッスン時にパウスカートをはく人がほとんどではないでしょうか。

ハラウ指定のレッスン用パウスカートがなければ、自分で好きな色や柄を選べるのでそれも楽しみの一つですね。

パウスカートの柄には、ハワイの花や植物を描いたもの、フラダンスで使う楽器を描いたもの、ホヌ(亀)柄の物など、たくさんのバリエーションがあります。

ハワイでは、ホヌは幸せを運んでくれる象徴として大切にされています。

他にも、タパと呼ばれる柄があります。

これは、むかしカパでパウスカートを作る時に描いた幾何学模様を再現したものです。

パラカ(チェック)柄もあります。

この柄には、20世紀初めに日本からきた移民たちがこの柄のシャツを着始め、それがやがてアロハシャツの原型になったというエピソードがあります。(諸説あります)

パウスカートは、ハワイアンショップなどで購入できます。

生地や柄の違いなどによって値段は違いますが、やはりハワイ直輸入の生地が使われていたりすると値段は上がり、高価なものだと1万円を超えることもあります。

でも、今ではネットショップでとてもリーズナブルな物が販売されているので、初めはそういう気楽に買える価格のものを選ぶのもいいでしょう。

色々な柄や色の物を集めれば、練習も楽しくなりますね。

パウスカートの形

パウスカートの形には色々なバリエーションがあります。




シングルパウスカート

ベーシックな形のパウスカートです。

形がシンプルなので、生地の色や柄によって表情が変わります。

ダブルパウスカート

柄物の生地の下に無地の生地を合わせて二重にしたパウスカートです。

無地の生地の方を長くしてあるので、裾の部分から無地が見えます。

またウエストのゴム部分も無地の布で仕立ててあるので、見た目の変化も楽しめます。

また、リバーシブルに仕立ててある物も多く、2パターンの使い方ができます。

ただ、2着分の布を使ってあるため普通のパウスカートの倍の重さになってしまうのが欠点です。

フリルパウスカート

パウスカートのウエストから下に同じ布でフリルがついている形です。

パウスカートは、布幅をスカート丈に折って作りますが、その折り返した部分が表に出ているようなイメージです。

可愛らしく華やかで、ターンした時の揺れ方がとても印象的なパウスカートです。

切り替えパウスカート

ウエストの少し下までの部分を無地の生地、その下を柄物の生地で仕立てたパウスカートです。

ダブルパウスカートと同じように2種類の生地が見えますが、途中で縫い合わせてあるのでシングルパウと重さは変わりません。

その他にも、裾部分を別布の切り替えた形のポエポエパウスカートなどがあります。

また、ウエストのゴムの本数は3本と4本が一般的ですが、それぞれに特徴があります。

3本ゴムの場合は、スカートの揺れがゆったりと大きく揺れるので、スローな曲を踊る時に美しさが引き立ちます。

4本ゴムは、ゴムが1本多い分しっかりと腰に固定されるので、速い動きがある踊りでもずれたりすることがなく安心です。

3本ゴムに比べてスカートの揺れはシャープです。

パウスカートの決まり事

パウスカートに限らず、フラダンスを踊る時に身に付けるものはみな神聖なものだと考えられています。

神聖なものをまたいではいけませんので、パウスカートは足から履かず、頭からかぶって着用します。

それには、フラダンスを踊ること、学ぶことに対して敬意を払うという意味もあるそうです。

同じ理由で、パウスカートを履いたままお手洗いに行くのもお勧めできません。

やむを得ない時にはパウスカートを脱いで行くわけですが、その時に困らないようにパウスカートの下には必ずスパッツやフラ用のアンダーパンツを履くようにしましょう。

また、パウスカートを洗うとマナ(霊力)が落ちてしまうとされているため、基本的にパウスカートは洗いません。

使った後は裏返しにして陰干しをします。

どうしても洗いたいという時は、洗濯機を使わず、おしゃれ着用の洗剤で手洗いし、タオルなどに挟んで水気を切り、陰干しをすることをお勧めします。

5.まとめ

お気に入りのパウスカートを身に付けると、フラダンスの練習はより一層楽しくなります。

ぜひ自分のお気に入りの1枚を見つけて、フラダンスを楽しんでください。




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