テコンドー式ミットトレーニングで蹴り技を磨こう

テコンドーの全体練習の内、約6割を占めるミットトレーニング。技の精度や威力、スピードを磨き上げるこのトレーニングもせっかく長い時間をかけてやる以上は考えながら、頭を使いながら練習していきたいものですよね。

今回はミットトレーニングの質を劇的に向上させるための練習方法、上達の秘訣をテーマに解説します。

1.まずはテコンドーの基本のミットから

テコンドーではしゃもじやヘラのような小さいミットを使っているのを見たことがありませんか。あれは「ハンドミット」といって主に蹴りの精度を高める目的で使用しています。

人の頭と同じくらいの大きさなので蹴り足のコントロール技術が磨かれ、正確に技をいれる為の精度が高まります。

また、ある程度ハンドミットに慣れてきた方のために大きめのミットを使った練習も掲載しておきます。

1. シールをはって点を捉える

ハンドミットを始めたばかりの初心者の方が蹴ろうとすると、その小ささから狙ったところに蹴れないどころかミットを捉える事さえできないこともあります。

そこで点を捉える練習としてお勧めするのは「ミットにシールを貼っておくことで狙った点を正確に蹴る」練習方法です。

人の目は円の中心や点であればかなり正確に捉えることができるというメリットがあります。その利点を利用しない手はありません。

ミット全体をとらえようとすると却って狙いが甘くなりなかなか当りませんがミットの中心にシールを張る事で点を「目で見える」ように工夫します。そうする事でミットの芯を的確に捉えられるようになり、精度の高い蹴りに仕上がるのです。

初めのうちはスピードやパワーを追求せず、ゆっくりでも構いませんので「ミットの中心を正確に捉える」コントロール技術から始めましょう。

2. キックミットを使ったコントロールテクニック

さて、ハンドミットで点を捉える感覚を掴んだら次はキックミットです。

ハンドミットよりも力強くスピードを付けて蹴る事ができる為、ハンドミットによるコントロール技術を抑えた方はこちらも使っていきましょう。

キックミットはある程度大きさがあり、的が大きいので捉えやすいのですがここでも「点で蹴る」意識を忘れないように。

キックミットを使った練習ではハンドミットと比べてあらゆる角度から点で捉えられる利点があります。




ミットが正面に向いている状態では前蹴りや横蹴り、側面を向いている状態では廻し蹴りと多様な角度からミットの芯を捉えましょう。

広い面の中でも正確に点を捉えるテクニックは中段を蹴る技術に直結しますので、しっかり正確に蹴りましょう。

また、慣れてきたらミットを蹴るスピードやパワーを上げていきましょう。キックミットは厚みがあるため、点で蹴る感覚を掴んだらそこから押し込みを加えていくことでパワーのある蹴り技にもなります。

ミットの表面でなく「ミットをもつパートナーを貫通・両断するつもりで」蹴り抜きましょう。パワーで悩まされている方はこれだけで蹴りの威力が劇的に跳ね上がります。

2. 実際の試合を意識した応用編

さて、上記ではミットトレーニングの基本と上達のコツについて説明しましたが、今度は実際の試合を意識したポイントについて説明します。

実際の試合は相手はミットのように止まってくれませんし、反撃もしてきます。ここでは動き回る目標を捉えることにフォーカスを当てて紹介していきます。

1.動き回るミットを正確に捉える

実際の試合は意識した練習メニューに「ミットキョルギ」があります。これはお互いに向かい合った状態でステップで動きながら、パートナーが任意のタイミングと角度で構えるミットに正確に素早く技をいれるトレーニングです。

ポイントは「パートナーの持つミットの角度や距離に応じて正確に技を決める」ことです。
間合いが詰まっていれば下がりながら蹴る必要がありますし、場合によって横に回り込みながら蹴る場面もあります。

常に足を止めず、動きの中で瞬時に蹴りを出すため状況の判断力も大きく向上します。相手がミットを出してから蹴るのではなく、実際の試合を想定して「この距離なら軸足をスライド」「この距離なら離れ際に連発」「この角度なら回り込んで蹴る」など距離と角度に応じてステップを組み合わせて蹴る必要があります。

慣れないうちは難しいですが、実際の試合では相手は止まりませんしカウンターを仕掛けてきますので積極的にチャレンジしてください。

以上がテコンドーにおける基本ミット練習と上達のコツ、試合を想定したポイントです。全てのトレーニングは組手の為にありますので「ただミットを蹴るだけの練習」にとどめず「試合を想定した練習」を常に意識しましょう。
ご清聴ありがとうございました。




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この記事を書いた人

当サイトの管理人。元々無趣味な人間だったが、様々な趣味を試すうちに、今では超多趣味人間に。同じように趣味を探している人の役に立ちたく、本サイトを運営しています。

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