テコンドーの基本の構えを理解しよう!

構え。それは相手がどんな攻撃を繰り出して来ても対応でき、自分はどんな攻撃でも繰り出せる体制です。

古今東西、様々な格闘技において構えは千差万別ですが、ここではテコンドーの2大流派、ITFとWTFの2つにスポットを当てて解説していきます。

構えを理解して練習に取り組めば、テコンドーが面白くなり、上達も早まりますよ。

1.ITFテコンドーの構え

まずはテコンドーの母体であるITFです。

ITFは顔面へのパンチが認められた流派で、リーチの長い横蹴りと小刻みに連射が利くパンチを中心としたスリリングな攻防が特徴です。

つまり、構えも横蹴りやパンチを出しやすい構えや防ぎやすい構えの選手が多い傾向にあります。

1. 顔面パンチと横蹴りに主軸を置いた構え

ITFでは顔面パンチを警戒しているため、遠近問わず片方もしくは両方のガードを高くあげている選手は多いです。

ガードを高くあげている事によって顔面パンチを打ちやすく、パンチの打ち合いになっても相手のパンチを弾いたり叩き落せるようになるメリットもあります。

遠距離では前手(構えた時前に置く手)をやや下げ目にして構えをより深く半身を切っている選手が多いです。

これはITFの中で最も割合の多い蹴り技である横蹴りを蹴りやすく、相手からの横蹴りを捌きやすくするためです。

側面をむけるほど深く半身を切る事で横蹴りの膝を高く抱え込みやすく、またやや下げ目にした前手は相手の横蹴りが飛んできても横に捌くことができるからです。

ITFの構えは遠距離では横蹴りを中心とした深い構え、近距離では顔面パンチを警戒したガードの高い開いた構えを取ることが多いのはこのためです。

そこを理解しておけば構えを見ただけで「この選手は横蹴りを多用するタイプだな」「この人はパンチに自信がある接近戦が得意なタイプだろう」とあらかじめ予測や対策を立てやすくなり上達もしますし、試合を有利に運びやすくなるでしょう。




ITFは横蹴りと顔面へのパンチに主軸を置いた構えである事を理解しましょう。

2. WTFテコンドーの構え

次はオリンピック種目にもなっているWTFです。

WTFは顔面へのパンチがなく、蹴り技が9割を占めています。

さらに構えはどんな蹴りでも出しやすく、重心を低く保つために両腕を下げた構えを取る選手が多い傾向にあります。

1.脱力と瞬発力に主軸を置いた構え

突き(パンチ)がほぼなく、蹴りに重点を置いたWTFテコンドーの構えは、脱力と瞬発力を重視しているため、両腕を下げる選手が比較的多い傾向にあります。

なぜならテコンドーはポイント制の競技ですので、パワーよりもスピード、技の的確さ、タイミングが求められるからです。

瞬発力を発揮する為にはリラックスした構えや脱力が非常に重要ですが、ガードを固めると上段への防御は確かに硬くなりますが脱力の観点ではマイナスに作用してしまいます。

さらにガードを固めると力みにより足を上げづらく、蹴りのスピードが落ちてしまうため両腕を下げて重心を落す選手が多いのです。

腕を中段まで下げる構えは上段への攻撃に脆くなるという弱点は確かに存在しますがWTFの場合、ガードしていても得点が入ることがしばしばあります。これは電子防具という競技の特性や審判の誤審が関係しています。

したがって、WTFでは体重移動を伴ったステップで攻撃をかわす、もしくは相手の攻撃にカウンターを合わせる駆け引きが重要になってくるのです。

ガードを下げた構えはWTFにおいて瞬発力や脱力、さらに初動作を極力なくすために有効な構えなのです。

以上がテコンドーにおける構えの意味です。構えを理解しておくと相手の得意技や戦術が読めてくるため予測がつき、テコンドーの練習が楽しくなり、上達もぐんぐん速くなります。
ご清聴ありがとうございました。




おすすめの記事