テコンドーは喧嘩で使えるのか?

最強の格闘技とは何か。格闘技が好きな人間や習っている人間は誰もがぶつかる疑問ではないでしょうか。

最強の格闘技を「喧嘩で使えるか否か」という定義に置き換えてテコンドーが喧嘩に仕えるのかというテーマについて解説します。

1.テコンドーが喧嘩に使えるか否か

先に結論を述べると「テコンドーは喧嘩では使いにくい」です。

何故ならテコンドーは打点の高い足技がメインだからです。

まずテコンドーの基本技でもある廻し蹴りにスポットを当てると、確かに廻し蹴りは非常に強力な武器です。

熟練者の鍛えた脛による廻し蹴りを前腕で下手にガードすればまず骨折は免れないでしょう。

さらに上手い人は体が触れ合うような至近距離であっても上段廻し蹴りを巧みに蹴ってきます。接近戦では自分のガードや体で相手の蹴り足の軌道に気付きにくく、見えない角度から飛んでくる上段廻し蹴りをまともに貰えば一撃で失神してしまうでしょう。

とはいえこの廻し蹴り、特に上段廻し蹴りを喧嘩で蹴る場合はある2つの弱点があります。
順を追って説明していきましょう。

1.金的へのカウンターをもらうリスクが大きい

まず1つ目は金的へのカウンター攻撃をもらうリスクが非常に高い点です。

上段廻し蹴りは打点の高い頭を蹴る特性上、股関節を180°近くまで開いて蹴ります。見た目は華やかなのですがルールのない実戦においては致命的な弱点をさらしているのにお気づきでしょうか。

そう。金的ががら空きなのです。

ルールなしの戦い、喧嘩を想定している中国拳法や古流空手と戦った場合、上段廻し蹴りをガードされた瞬間に金的蹴りを合わせられるでしょう。




実際、かのブルースリーが創始者の実戦格闘術「ジークンドー」では相手の上段廻し蹴りに対してカウンターの金的蹴りを合わせる鍛錬を日頃から行っています。

また、格闘技の達人でなくとも金的蹴りは比較的難易度が低く、初心者でも簡単に蹴る事ができてしまうため素人相手にむやみに上段廻し蹴りを繰り出すのも大きなリスクが伴います、

上段廻し蹴りは金的攻撃がないからこそ強いのです。

2.地面の状況や環境に左右される

もう1つ、喧嘩でテコンドーの蹴り技を使う上で大きな弱点が存在します。

それは「地面の状況や服装、環境に大きく左右される」点です。

上段廻し蹴りや後ろ廻し蹴りといった華麗な蹴り技には柔軟な股関節の動きが欠かせません。窮屈なズボンやジーンズをはいた状態でさらにポケットに鍵や財布が詰まっているとどうでしょうか、例え上段廻し蹴りが得意な選手であっても動きが制限され足が上がらないのではないでしょうか。

また、戦いの場所も重要になります。

例えば雨で路面が濡れていたり、滑りやすくなっているとほぼ確実に転倒するでしょう。仮に転倒しなくとも滑った状態から出す蹴りは威力が半分以下に落ちます。

堅いコンクリートに転倒すればそれだけで自分が大きなダメージを負いますし、後頭部を打ち付けてしまえば命にもかかわります。

また、壁際に逃げ込まれてしまえば外からの攻撃である上段廻し蹴りや後ろ廻し蹴りは壁に阻まれて出しにくくなります。

華やかな上段蹴りも動きやすい空間と足場があってこそ可能になるのです。

テコンドーは喧嘩で使えるか否かという問いに対して私は「ルールのない喧嘩では使いにくい」と答えを出します。ルールや環境の整備がされている試合だからこそ使える技である。という点をくれぐれもご留意ください。
ご清聴ありがとうございました。




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