テコンドーがなぜ最弱と批評されるのか?

インターネットや動画のコメント欄を確認するとテコンドーは最弱の格闘技であるという否定的なコメントが記載されている場面が多く見受けられます。

賛否両論はさておき、なぜこうも最弱と批評されるのでしょうか。

1. テコンドーは果たして最弱か

テコンドーは最弱の格闘技かという問いについて「ノックダウン制の格闘技や掴みや投げのある競技、ルールのない実戦で戦うと弱点は多い」と答えます。

テコンドーの競技特性における弱点にスポットを当てて、確認してみましょう。

1. 打点の高い蹴りは掴まれやすい

テコンドーの蹴りは何といっても打点の高さがウリです。しかしながらこの利点は見方を変えると大きな弱点にもなります。

打点の高い蹴りを防ぐには基本的に腕を使ってガードします。腕が使えるということは当然相手は掴みに変化させてくるでしょう。

打点の高い蹴りは相手に掴まれやすいのです。

掴みが認められたルールや実戦の場合、この掴まれやすさは致命的です。なぜなら掴まれている間は片足立ちで固定させられることになり、蹴り足に肘を落とされたり、金的ががら空きになるので連続して攻撃されます。

また下が柔らかいマットや畳ならともかく実戦なら固いコンクリートでできた路面がほとんどです。倒されただけでも大きなダメージを負うのに蹴り足を掴まれて叩きつけられたらそれだけで戦闘不能になるほどのダメージを負うのが火を見るよりも明らかです。

実際キックボクシングの試合でもミドルキックを掴まれて軸足を払われて転倒している選手や、ハイキックを受けたまま押し倒されてしまう選手を見かけたことはありませんか。打点の高い蹴りは掴みのあるルールでは逆に使いにくいのです。




その証拠に、自衛隊の徒手格闘術では腰より上を蹴ることは推奨されないとされています。

テコンドーの蹴りは掴みが認められたルールである総合格闘技や実戦では使い勝手がどうしても落ちてしまうといえるでしょう。

掴みや投げのないルールだからこそ生きる蹴りだといっても過言ではありません。

2. 環境による弱点

打点の高い蹴りは掴みに弱いことを話しましたが、実戦ではまずもみ合いやつかみ合いになることが多いので蹴り足を掴まれることは大いにあり得ることです。

ではルールではなく、地形などの環境という視点で見た場合はどうでしょうか。

1. 地形や路面の状況にも左右される

テコンドーの蹴りは飛び蹴りや回転蹴りなど横から飛んでくる攻撃が多彩です。しかし試合の環境を振り返ればわかる通り、柔らかい畳の上で転倒しても審判が試合を切って相手の攻撃を止めてくれます。倒れた相手に攻撃することも禁止されています。

実戦では場所を選べません。テーブルや椅子が所せましと並んでいれば横から振り回す攻撃は使いにくいでしょうし、外したら固い地面に叩きつけられるでしょう。

さらに相手は倒れた人間に追い打ちだって仕掛けてきます。

転倒のリスクが大きい飛び技や回転技は使い勝手が難しくなります。やはり柔らかくて安定した地面と、ダウンしても攻撃されないようなルールと審判あってのテコンドーなのです。

以上がテコンドーが最弱と批評される主な要因です。ルールあってのテコンドーなので最弱というのはいささかおかしな話ですが、弱点は弱さにつながるものではないことに留意してください。テコンドーは素晴らしい競技なのですから。ご清聴ありがとうございました。




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