前回は4スタンス理論の「b2」タイプの特徴について見ていきましたが、今回は4スタンス理論の「A2」タイプについて見ていきたいと思います。
「A2」タイプがどのような特徴があるのか見ていきましょう。
1.A2タイプの特徴
今回は4スタンス理論の一つである「A2」タイプについて見ていきたいと思います。
「A2」タイプとは、判別法から見ていくとつま先重心であり、外側重心であるパラレルタイプの方が属するタイプになります。
このタイプの全体的な特徴としては、パラレルタイプなのでクロスタイプが体重移動を大きく使い、左右対称に体を使うのに対して、同じ側の使いパワーを出します。
つまり右腰と右肩、左腰と左肩を連動させるので背骨を中心とした一軸のゴルフのスイングになります。
部位別に特徴を見ていくと「A2」タイプのアドレスは股関節からいきなり前傾してしまいます。
そして、「b2」タイプとは違いひじを軽く脇につけるようにして構えます。
そして、パラレルタイプなので背中側に軽く緊張感を持たせた胸を張るようにアドレスを行います。
スイングの軌道の特徴としては、左足を動かさないように左足を軸として右サイドを回していくので少し鋭角にクラブが入ってくるイメージになります。
インパクト以降は、一軸でその場で回転してしまうのでリストターンはほとんど使わず体の回転で打っているように見えます。
スイングリズムとしては、その場で回転するのでトップオブスイングで間を作る必要がなく、“1”で上げて“2”でもうインパクトというように速いテンポで打ったほうがリズムもよくなりパワーを出せるのもこの「A2」タイプになります。
この「A2」タイプの日本のプロゴルファーとしては、ベテランの中島常幸プロや2017年賞金王になった宮里勇作プロ、その妹で2017年にゴルフの世界を引退した宮里藍プロなどがこのタイプに入ります。
これらのプロのスイングの特徴を見て頂ければ何となく4スタンス理論の「A2」タイプのイメージを持って頂けるのではないでしょうか。
1.A2タイプの練習法
それでは次に4スタンス理論の「A2」タイプの方の練習法について見ていきたいと思います。
「A2」タイプの方で一番意識しなければいけないのは、体の回転で打つということを意識しなければいけないということです。
体重移動もしませんし、スイングリズムも速くなりがちなのでどうしてもゴルフでいう手打ちになりやすいですが、練習では体の回転で打つということを一番に注意してください。
あとは、「b2」タイプの人には不向きでしたが両足を揃えて打つドリルはその場で回転する意識がないと上手くボールを打てないので「A2」タイプの方には有効ですし、両腕にボールを挟んでスイングするドリルもリストターンを使わない「A2」タイプの方には腕の動きを抑えるドリルとして非常に有効になります。
あとは、どの練習を行うときも左ひざがスイング中、動かないようにすることを意識しましょう。
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