趣味でのランニングやマラソンで走る際、たまに起こるのが怪我です。
ランニングでの怪我は、おもに脚や腰など下半身を中心に起こりますが、時おり背中など上半身にも痛みが出ることがあります。
今回、背中が痛い原因と解消法について紹介します。
1.背中が痛い原因と解消法
はじめに、背中の解剖について簡単に勉強しましょう。
背中は、上半身の後方、上部を広い意味でいいます。
背中には中心に、脊柱が通り、またその両側に肩甲骨が脊柱を挟むように成り立っています。
これらのまとめて、肩甲帯とも呼びます。
肩甲帯にある筋肉は複雑な構造をしていて、それが、ボールを投げたり、走るときに腕を振ったりなど精緻な動きを可能にしています。
それゆえに、スムーズに肩や背中を動かすには柔軟性を保っていかないといけないのですが、現代にはこれら背中や肩甲帯の機能を低下させる環境がたくさんあります。
仕事や勉強で、本やパソコン、スマホなどをいじって作業をしていると、首は下を向き背中が丸まった状態になり、肩甲骨は外側に開きっぱなしで固まっていきます。
これは、いわゆる猫背になった状態で、肩コリや腰痛として日常生活で支障をきたします。
このように、筋肉がカチカチに硬まった状態で腕を振ったりすると、強引に筋肉が引っ張られることになり、背中に痛みが出てくることごあります。
解消法としては、仕事や勉強する際に、同じ姿勢を取り過ぎないことです。
30分に1回は席を立ったり、座ったままでも手を組んで背すじを伸ばしたりすると筋肉の緊張を和らげることが出来ます。
1.椎間板ヘルニアになることも
背中が丸まった猫背の姿勢を続けていくと、どんどん筋肉が硬くなっていきます。
この状態でランニングを続けていくとランニングフォームにも影響を与えるだけでなく、脊椎と脊椎のクッションの働きをしている椎間板にアンバランスな負荷を与えてしまい、椎間板ヘルニアになることもあります。
椎間板ヘルニアになると、神経を圧迫するので背中や脚に痺れや痛みに苦しむことになります。
このように背中の構造と姿勢の関係を知ることで、生活の中での解決策を学ぶことができます。
普段から、座るとき立っているときに背すじを真っ直ぐ立つように意識しましょう。
おへその下あたりに少し力を入れるように意識を置くと姿勢がよくなります。
ランニングする際は前後に肩回りのストレッチを入れることで、上手くしなやかに腕を振り速く走ることにも繋がっていくでしょう。
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