サックスはメロディを演奏することも多く、またアドリブを演奏する際には速いパッセージなども盛り込んでいきたくなりますね。
その際に初心者が直面する問題として「指が速く動かない!」というものがあります。
どんなパッセージにも対応できる指を独立させる練習についてお話したいと思います。
1.普段使わない薬指がネックに
金管楽器のピストンやスライドとは違い、木管楽器のサックスはたくさんの指を動かす必要があります。
親指は楽器を支える役割をしていますので、あまり動かすことはありませんが(左手親指はオクターブキーの操作がありますが)、残りの人差し指、中指、薬指、小指はそれぞれ思うように動かしたいところです。その4本の指の中でも、一番思うように動かないのが「薬指」です。
薬指は普段の生活では単独で使われることはほとんどなく、意識して動かそうと思うとつい中指や小指が一緒に動いてくると思います。
この薬指を独立させるためには、普段から意識して「薬指だけを動かす」練習をしましょう。
1.指ぐるぐる運動
1.両手の指を向かい合わせてそれぞれ親指と親指、人差し指と人差し指、中指と中指、薬指と薬指、小指と小指を指先だけ合わせます。
2.親指だけを離し、残り4本の指はつけたまま「親指どうしがくっつかないように」ぐるぐると10回回してみましょう。
3.10回回したら反対方向に10回回しましょう。
4.残りの指も同様に、他の4本の指をくっつけたまま10回回します。
最初は指同士がぶつかったり、スムーズに動かせなかったりすると思いますが、ひまな時やお風呂に入っているときに思い出したらやってみましょう。
2.つり革にぎにぎ運動
1.つり革を普通に握るのではなく、外側から指の第一関節あたりで握り込むように掴んでください。
2.グッと掴んで離す、という動作を何回か行ってください。
3.時々指を1本ずつ上げたり戻したりするのも効果的です。
※特に薬指は上がらないと思いますので、頑張って1本だけ上げてみましょう。
これはバス・電車を利用して通学や通勤をしている人がメインになると思いますが、バスや電車を利用することがない人はいらないCDやDVDを使ってやってみてください。
3.机でトントン運動
平らな机などで、「手首が机と平行になる高さ」になるよう準備してから行ってください。
1.5本の指のすべてを「指先で」机につける。
この際、指の腹を机につけるのではなく「爪と指先の間」を面にくっつけるようにしましょう。
手のひらの中に握りこぶしが入っているように空洞を作ることがポイントです。
2.ぐるぐる運動と同じく、1本ずつトントンと机から離したり戻したりしましょう。
この時にほかの4本は面から離れないよう注意します。
これらの運動は、左右ともに行うことですべての指が独立して動くようになります。
特に弱い指に重点をおいてトレーニングしてみるのもよいでしょう。
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