スカーリングは、本格的に水泳をしてきた方でなければ聞きなれない言葉だと思います。
しかし、実際にはより早く泳ぐためには欠かすことのできない練習方法、および水泳の動作ですので、それらについて知っておいたほうがいいでしょう。
1.水泳のスカーリングとは?
スカーリングはより早く泳ぎたい人向けの練習方法の一つです。
ですので、趣味でただのんびりと泳ぎたい人は知らなくてもいいと思います。
また、「水を腕と手で掴むための動作」のことも指しており、その動作の練習でもあるのですが、意識をすればうまくなり、知らなくとも多少は無意識のうちに行っていることでもあります。
なので、これ以降はより早く泳ぎたいと言う方に向けてのお話になります。
さて、水泳のスカーリングの練習ですが、こちらはより多く掴み、より推進力を得られるようにする練習です。
肘を立てて、掌の角度を45度に水を入れて、外、内、と動かします。
外に動かすときは掌を外に向け、内に動かすときは掌を内に向け、八の字を作るように動かします。
伏し浮きの状態で先ほど説明した方法でやるとどんどん前に進んで行きます。
少し不思議な感じがしますが、これは揚力を使っているからと言われています。
そこそこ難しいのですが、これができるようになるとより水をたくさん掴めるようになり、他の泳法にもフィードバックすることができます。
手で水を掴むことはどの泳ぎでも必ず行うことなのですが、一番負荷がかかるところであり、ついつい手を抜いてしまいがちになる部分でもあるのです。
つまりは、意識をしてやっていないと、水を掴んで進んでおらず、掌を水に対して立てるように動かしてしまっていることもあり、上手い人と比べると進みが悪くなるのです。
そのままでは泳ぐスピードは早くはなりません。
逆に言えばスカーリングが上手くなれば、早く泳げるようになると言えますね。
2.スカーリングの練習方法
伏し浮きの状態でやるのが一番コツが分かるのでおすすめですが、初心者には難しいでしょう。
先ず初心者の人はプールで立っている状態で練習をしましょう。
顔を付けない方法だと、脇を開いて、二の腕が水に着いている状態のままで、胸の方へ水を書きこむイメージで内側に水を引き込むように書きます。
そのあと、外側に出すように水を搔き出します。
これで第一の腕の動きの確認ができますね。
次は顔を付けて、同じことをやりましょう。
伏し浮きでやる際の感覚を掴むのが目的です。
どっしりとした水の重さを感じるとうまくできている証拠です。
そして、その後にはスカーリングで泳いでみましょう。
キックは全く行わずに、足でビート板を挟んで行うのが一般的な練習方法です。
息継ぎは平泳ぎのように内に水をかくときに顔を上げて行います。
なお、あまりうまくいっていない方には、スカーリングの練習用の器具もあります。「プル」という道具ですが、通っているプールにあるか聞いてみましょう。
また、ある程度上達して来たら、早さを意識して、自分でタイムを計りながらして、フォームと早さを確認するといいでしょう。
早くなっていれば、スカーリングがかなりうまくなっている証拠ですよ。
コメント