乗馬を楽しむための心構え

乗馬と他のスポーツの最大の違いは、生き物を用いるという点です。

パートナーが感情のある生き物である以上、自分のうっぷんをはらすために馬に辛くあたることなどあってはなりません。

乗馬を楽しむためにはそれなりの心構えが必要になってくるのです。

1.馬を道具と見ないこと

感情のない物、つまり道具にはもちろん気分のムラもありません。

きちんとメンテナンスをしていれば、いつも安定したコンディションを保てるでしょう。

しかし、馬は私たちと同じように感情があり、気分の良い時もあればやる気の出ない時もあります。

そのような時には、自分のしたい練習が思うようにできないかもしれません。

このような状況で、ときどき非常にイライラと怒り出す人を見かけます。

無理やり力ずくで従わせようとするのです。

もちろん叱ることが大切な場合もありますが、なぜ馬が指示に従わないのかを考えずに無理強いすると馬との信頼関係を築くことはできません。

乗馬は馬というパートナーとの二人三脚で行うスポーツであり、パートナーのコンディションによっては予定していたことができないことがある、という心構えが必要です。

馬とのコミュニケーションがうまく取れず、馬がいやいや従うようであれば人に問題があると自覚しましょう。




機械を操作する感覚で馬に乗っていては絶対に上達しません。

2.乗馬には馬の世話が含まれる

「厩(うまや)七分に乗り三分」という格言があります。

簡単に言うと乗馬の70パーセントは馬の世話である、という事です。

敷き藁を交換し、ボロを取って飼い葉の準備をするのは重労働ですし、馬を洗ってよくブラシをかけるのもとても疲れる作業です。

冬場に水を使う作業をするのも楽ではありません。

しかし、そのようにして初めて馬のことを知ることができるようになり、馬とコミュニケーションがとれるようになるのです。

それからやっと馬との間に信頼関係を築いていくことができ、馬が気持ちよく走れる乗り方ができるようになります。

さらに、そうした世話によって馬の体調不良を発見することもできます。

乗馬の様子だけを見て「かっこいい」と思い、その憧れだけで乗馬クラブに通い始める人がいるようですが、それらの人の中には馬の世話をすることを知って失望する人もいるようです。

中には「客に雑用をさせる」と言って怒る人もいるとか。

本当にかっこよく馬に乗るためには、心を込めて馬の世話が出来なくてはなりません。

乗馬は馬に「乗せてもらう」スポーツであるとの心構えを持つと、乗馬は馬と一緒に楽しめるよい時間となるでしょう。




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