日本における乗馬の歴史について

欧米では、一般的なスポーツである乗馬ですが、日本では乗れる場所も少ないせいか、まだまだなじみの少ないスポーツのひとつでしょう。

そんな乗馬ですが、日本人はいつぐらいから馬に乗り始めたのでしょうか。

ちょっと、日本での乗馬の歴史について探ってみましょう。

1.日本人はいつごろから馬に乗り始めたのでしょうか

さて、日本に乗馬が入ってきたのはいつごろなのでしょうか。

歴史を色々と調べてみると、5世紀ごろの遺跡から馬の骨や馬具らしき物などが発掘されはじめるようで、それ以前の遺跡には馬に関わるものは見当たらないそうです。

5世紀ごろというと、弥生時代が終わり古墳時代に突入した頃ですね。

確かに、その時代の埴輪の中には、馬具を装着した馬にまたがっているようなものもあります。

その馬の骨や馬具が発掘されたという遺跡は、現在の九州の宮崎県にあるそうです。

しかし、それまで日本に馬は居なかったようなので、馬は大陸のモンゴルから朝鮮半島経由で日本に入ってきたのではないかと推測されています。

確かに、騎馬民族といえば中央アジアですから、その説は正しそうです。

しかし、この頃の馬と言うのは乗馬用の馬というより、軍馬や使役をする為のものだったのではないかと思います。

2.乗馬はいつごろから発達したのでしょうか

5世紀ごろに日本に入ってきた馬は、しばらくの間は乗馬用の馬ではなく、武士が乗る為の軍馬であったり、使役を行う農耕馬や荷物を運ぶ為に使われながら人間と共に生活をしてきました。

騎乗技術は、武士や貴族の間で7世紀ごろから発達してきたと言われています。




馬を使って行われる競技らしい事は8世紀ごろ、そう奈良時代に生まれました。

皆さんも良く知っていると競技だと思いますが、疾走する馬から的に向かって矢を放つ競技である流鏑馬が生まれたのは奈良時代です。

流鏑馬以外の馬を使った競技では、現代のポロの先祖のような打毬も奈良時代に始まりました。

まだ馬に乗るという生活は、庶民には一般的ではなく、騎乗するというのは貴族や武士だけだったようです。

3.乗馬はいつごろからスポーツになったのでしょうか

ヨーロッパでは、16世紀ごろから乗馬学校なども出来始め、現代の馬術に近い様式が生まれ始めましたが、
スポーツとしての乗馬が日本に入ってくるのは、それから数百年後の19世紀です。

19世紀といえば、明治時代です。

明治時代に入ってきた乗馬は、まだまだ庶民のスポーツではなく貴族のスポーツでした。

1932年のロサンジェルスオリンピックで金メダルを獲得した、西竹一中尉も軍人ではありますが、男爵家出身の貴族です。

やっと、乗馬がスポーツとして日本に入って来ましたが、日本はその後、戦争に突入したため、乗馬はスポーツとしてはすぐには定着しませんでした。

そして、当時乗馬はスポーツというよりも、まだまだ武芸のひとつと思われていた為に、1950年代まで競技に出れる人たちは軍人のみだったそうです。

1950年代というと、60年ちょっと前です。

本当に最近です。

そして、乗馬が貴族や上流階級の人たちではなく、乗馬クラブも増え庶民にも身近なスポーツになってきたのはここ20年ぐらいの事だと思います。

乗馬は日本では、意外と歴史の浅いスポーツだったのですね。

これからの発展に期待しましょう。




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