世界の有名バレエ団 | バレエ鑑賞の楽しみ方

世界中に、クラシックバレエを職業にしている団体はどのくらいあるのでしょうか。
日本国内だけでも、正確な数を把握するのは難しいと言われています。

ここでは、有名な世界のバレエ団をいくつかご紹介したいと思います。

目次

1.クラシックバレエ団について

世界には、約60以上のバレエ団体が存在します。
これは、ある程度知名度があるバレエ団で、確認できるだけの数です。

実際にはもっと多くのバレエ団が存在しているかもしれません。
日本にも数多くのバレエ団がありますが、どこからどこまでがプロのバレエ団なのかという定義は少し曖昧です。

バレエだけで生計を立てられるダンサーは、ほんの一握りと言われています。バレエ団に所属しながら講師やアルバイトをしている人も多く、いわゆる「下積み」の方が圧倒的に多いのです。

日本国内では知名度のあるバレエ団でも、海外にはまったく認知されていない規模の団体もあります。

それと同じように、海外にも中規模~小規模のバレエ団が星の数ほどたくさんあります。

2.世界のバレエ団

世界中から愛されるバレエ団とは、どのようなバレエ団でしょうか。

ダンサーなら一度はその団員として舞台に上がることを夢見るようなバレエ団。
また、世界中の観客から、訪れたいと思われるようなバレエ団ではないしょうか。

また、バレエ団ごとに優秀なダンサーを育て、魅力的な演目をレパートリーにして個性を持っています。

そのようにして有名になったバレエ団を紹介していきます。

パリ・オペラ座バレエ
バレエの本場、フランスのパリ国立オペラのバレエ団です。

国立の劇場専属のバレエ団で、日本で言うところの「新国立劇場バレエ団」のようなもの。
ただ違う点は、その歴史は非常に古くからある最古のバレエ団という点です。

1829年に眠りの森の美女を上演したと記録されており、その歴史の深さが計り知れます。
パリ・オペラ座バレエは、基本的にフランス人が優遇されることが多く、他の国のダンサーがエトワールになったのは過去1度だけです。

パリ・オペラ座のバレエ学校についても、外国人の正式入学は認められず、由緒正しきフランスのバレエを守り抜いています。

しかし、最近では日本とニュージーランドのハーフのオニール八菜さんがパリ・オペラ座で評価を得ています。

英国ロイヤル・バレエ団
パリ・オペラ座が宮廷発祥のバレエ団であるのに対し、英国ロイヤル・バレエ団は個人が創設した大衆向けバレエ団でした。




マイムが非常に多く、演劇要素の高いバレエが特徴的だと言われています。
日本人でも、ここではかつて「熊川哲也」「吉田都」などが活躍していました。

またシルヴィ・ギエムもロイヤル・バレエで活躍したダンサーの一人。
有能なバレエダンサーを次々にスカウトし、バレエ団のレベルを高く保っています。

そのため、ダンサーが実に国際色豊かなバレエ団であるという特徴を持っています。

ボリショイ・バレエ団
ロシア・モスクワのボリショイ劇場専属のバレエ団です。
ロシアはワガノワ・メソッドでバレエに精通した国。

ボリショイはそんなロシアを代表する大きなバレエ団です。
1877年に初公演となる「眠れる森の美女」を公演。
こちらも個人が創立したバレエ団で、大衆向けのバレエ公演をしています。
1950年に国外公演をはじめ、そのころから世界に名を知られることとなりました。

マリインスキーバレエ団
ロシアのバレエ団で、18世紀から続く歴史の長いバレエ団です。

元々宮廷バレエでしたが、18世紀後半から劇場バレエに移行。
最初はマリインスキーバレエ団という名称でしたが、1935年~1991年の間にキーロフ・バレエという名称になっていました。

現在はマリインスキーバレエ団に戻っています。
宮廷バレエが元になっていることから、クラッシックバレエ・ロマンティックバレエを中心に公演を行い、高評価を得続けています。

アメリカン・バレエ・シアター(ABT)
その名の通りアメリカのバレエ団です。
1939年に発足し、現在では世界最高峰のバレエ団のひとつに成長しています。

アメリカのバレエの歴史を大きく動かしたひとつの流れを作ったバレエ団であると言われています。

舞台美術が非常に美しく豪華だという定評もあり、ダンサーの美しさも評価されています。

ニューヨーク・シティ・バレエ団
アメリカン・バレエ・シアターと肩を並べる、世界トップレベルのバレエ団です。

1933年に、アメリカン・バレエ学校を創設したのが、ニューヨーク・シティ・バレエ団の始まりです。

現在でも所属するダンサーのほとんどはアメリカン・バレエ学校の出身者。体型や動きまで含めて揃える点で、パリ・オペラ座バレエの特徴とよく似ています。

観客の好みによってバレエ団の公演の評価は大きく変わります。

同じバレエ団でも、演目によって観客の評価は変わり、ダンサーの入れ替わりなどで雰囲気がガラッと変わることもあります。

ぜひ、お気に入りのダンサーやトップレベルの世界のバレエ団を見つけて、公演情報をチェックしてみてくださいね。




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この記事を書いた人

当サイトの管理人。元々無趣味な人間だったが、様々な趣味を試すうちに、今では超多趣味人間に。同じように趣味を探している人の役に立ちたく、本サイトを運営しています。

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